リビング・ダイニングの広さって重要よね。
何帖ぐらいあればいいのかしら?
大体の目安と広さの考え方について、
住宅を設計していた経験からお伝えしますね。
リビング・ダイニングは生活の中心なので広くほしいと考える方が多いかと思います。
でもプロが提案する広さはあくまで目安です。
本当に必要な大きさはお客様によって大きく変わります。
この記事を読んでいただければ、広さの考え方や広く見せる方法についてわかります。
あなたの間取りづくりに役立ててくださいね!
リビングとダイニングで最低限ほしい広さ
リビングとダイニングで最低限の広さは条件によって変わります。
が、目安としては以下の通りです。
最低限の広さのときの家具の配置イメージを見ていきましょう。
リビングの最低限必要な広さ
リビングの最低限必要な広さは4.5〜6帖です。
それぞれ設置する家具のイメージはこんな感じ。
リビングの最低限の広さが4.5畳となる根拠は「テレビを見る距離」です。
テレビまでの距離は画面の高さの約3倍が目安と言われています。
例えば、52v型ならテレビは約65cmなので約1.9mが目安です。
(参考:SHARP丨液晶テレビ上手な使い方)
テレビサイズにもよりますが、4.5帖あれば足りる計算になりますよね。
ソファを壁に寄せて設置したい場合は、
リビングが大きすぎると難しいので、
個人的にはちょうどいい大きさを目指したいです。
ダイニングの最低限必要な広さ
ダイニングの最低限必要な広さは3〜4畳です。
設置する家具のサイズはこちら。
家族人数によって左右されますが、4人家族であればこの寸法で足ります。
あとはご要望によってカウンターダイニングの形をとることもあります。
一人当たり約60cmスペースが必要なのでカウンターの必要な長さは4人家族なら240cmほどです。
そのほかにも書斎や作業スペースなどが必要になるとその分大きくなっていきます。
何もなければ最低限の広さは、
3〜4畳で大丈夫です。
リビングとダイニングの最低限の広さを知るのに必要な情報
では実際にあなたの間取りで具体的に考えるときはどうでしょうか?
最低限の広さを確かめるのに必要な情報はこちら。
置きたい家具や雑貨の大きさ
まずはリビング・ダイニングに置きたい家具や雑貨の大きさを明確にしましょう。
このサイズ次第でかなり広さの感覚は変わってきます。
例えば、80v型TVに L型ソファとなると正直4.5帖だと圧迫感がすごいことになります。
この場合は6~8帖ぐらいほしいかもしれませんね。
間取りの検討に入る前に新しいお家に入れる家具・家電についてイメージしてみましょう。
営業担当にこの家具が置きたい!という
要望をしっかり伝えてくださいね。
扉や窓の位置
特にリビングの家具は扉や窓への干渉を防ぐ必要があります。
せっかく設けた窓や扉が台無しになっちゃいますからね。
例えばリビング横に和室がある場合などがあげられます。
ソファの後ろに扉がある場合はある程度の空間を設けないと扉が使えません。
だからといってその分リビングを広くしてもソファに座っているときに感じる広さは変わりません。
ソファから見える景色は変わりませんからね。汗
窓や扉を含めて家具のレイアウトをしっかり考えないといけません。
設計者が家具まで細かく考えられているかが重要です。
キッチンやホール、階段などの動線
リビング・ダイニングからの動線も必要な広さに影響します。
なぜなら通路スペースがないと各場所への移動ができないからです。
よくある動線は以下のようなものがあげられます。
これらの動線をうまく確保する必要があります。
例えば平屋の場合は、リビングダイニングから子供部屋や寝室に行く間取りになることがあります。
そのため扉だらけで家具のレイアウトが考えにくいことが多いです。
家具のレイアウトで使いやすい動線の妨げにならないような計画が重要ですね。
動線がバラバラにならないよう一つにまとめるのがコンパクトにまとめるコツです。
空間を広く・開放的に見せるために試したいこと
間取り自体は広くなくていいけど、開放的に広く見せたいという方もいると思います。
そんな方に向けて具体的なアイデアをご案内しますね。
私が実際にお客様にご提案していたアイデアです!
リビング・ダイニングのどちらかだけにする
これは私も現在進行形で実践していることです。
私はリビングだけの状態で生活をしています。
ダイニングを置かない分、限られた空間で広く開放的に使うことができています。
ほかにもこのようなメリットがあります。
ソファの居心地が良すぎて生活のメリハリがなくなるので個人的にはダイニングにするのがオススメです。
詳しい話はリビングなしorダイニングなしの家丨1年やってみた感想丨意外と画期的な新築住宅のアイデアにて解説しています。
これならかなり必要なスペース節約できますね。
家具を壁に寄せて配置する
特にソファですが、壁に寄せて配置することで座った時に見える空間が広く感じやすいです。
というのも視線が抜ける距離が長いほど広く感じるからです。
前述したように扉や窓の配置に注意して壁に寄せたレイアウトを考えてみましょう。
私はよく床に座ってソファによしかかるのですが、ズレないのもメリットです。
空間を最大限広く使えるように考えていきたいですね。
すみっこ暮らしじゃないですけど、
角って落ち着きますよね。笑
家具の高さをおさえる
こちらの写真はモデルハウスの撮影で実際に見させてもらった背もたれが低いソファです。
座面が少し大きめでゆったり、そしてしっかりしていてゆったり座れる形状でした。
こういった高さの低い家具を選ぶことで圧迫感を減らすことができます。
具体的には収納棚や大きすぎるテレビは圧迫感を感じます。
できるだけ背の高さを抑えたものを設置することで圧迫感が和らぎます。
こういった家具の選択もスタイリッシュでクリアな空間を目指すには守りたいポイントです。
写真のソファは座り心地も見た目もかなりよかったです。
白をメインカラーに考える
白い空間は開放感を感じやすいです。
色には進出色と後退色というものがあり、その中で最も圧迫感を感じないのが白になります。
例えば扉や家具も白がベースになると、壁との差が曖昧になり広さを感じやすくなります。
(好みもあると思うのでほどほどに。汗)
逆に、黒やブラウンなど重たい色は圧迫感を感じるため開放感を重視する際には注意してください。
詳しい解説はコスパ◎の新築カラーコーディネートで解説しています。
全部とまで言いませんが、迷った時は白です。
淡い色を意識して選んでみてくださいね。
視線が抜ける間取り・窓の計画をする
開放的に感じるためには視線が抜けることがとても大事です。
視線がぬける具体的アイデアはこんなものがあります。
トータルすると仕切りを減らし、窓から視線がぬけるようにすることですね。
開放的に見せる方法については狭い間取りに不満?坪数を広げず開放的に見せる新築の間取りにて解説しています。
ピットリビングにする
ピットリビングとは、床を一段下げたリビングのことです。
床を下げた分だけ天井の高さを確保することができ広く感じます。
私も一度設計させていただきましたが、空間的にもおしゃれに見せやすくオススメです。
ただし、
などのデメリットがありますので、すこし贅沢ではあるかもしれませんね。
ソファの置き方とかも考えやすいので私は好きな手法です。
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