土地探しってどうやってするの?建築会社や不動産会社へはどうやって依頼すればいいの?
この記事を見ることで、土地探しのコツとしてハウスメーカーや不動産会社への依頼方法を知ることができ、スムーズに土地が探しやすくなります。
建売住宅や中古住宅を希望する方も物件を探すかと思います。
土地や中古のような不動産情報を探す上でとても大事なのが情報量です。
良い物件があったとしても、情報が自分の手元に来なければ購入できません。
家づくりで予算オーバーにならないためにも、土地の情報量は欠かせません。
そしてその情報量を得るためには上手にプロに依頼する必要があります。
今回は5年間住宅営業として土地探しをしてきた経験からプロへの依頼の注意点をお伝えしていきたいと思います!
それではいきましょう!
注:土地探しは難しい。準備をしっかり!
お家づくりが初めてな方は当然、初めての土地探しですよね。
土地探しは難しいです!
なぜなら…
- そもそも土地情報があるのかどうかわからない。
- 希望に沿う土地情報が出てくるとは限らない。
- パッと見で住宅計画に合うか、予算オーバーにならないか判断しにくい。
- 防火地域や用途地域など建物の仕様に影響がある土地がある。
- 登記上の問題があり、簡単に土地の売買ができないような物件もある。
- 判断が遅いと良い土地はすぐ買われてしまう。
- プロだからと他人任せにしすぎてもなかなか情報が出てこない。
こういった壁にぶつかって土地探しに苦戦しているわけです。
その壁に対しての準備を事前にしておくことがすごく大事なんです。
このポイントをおさえて土地探しを進めてください!
- 希望条件の優先順位や予算を明確にしてから土地探しに望む。
- 住宅と土地の打ち合わせを同時進行で進めて建てたときのイメージをしやすくする。
- 土地探しは1人でせずに、プロに判断を仰ぎ相談しながら動く。でも任せすぎない。
- 土地の良さ70点ぐらいだったら他の人に買われる前に本気で購入を考えるべき。
住宅営業直伝!プロに土地探しを依頼するときのコツとポイント
私は5年間、住宅営業で土地探しの依頼もかなり受けてきて、不動産会社にも何度も土地探しを依頼してきました。
やはり少し間違うとうまく土地探しを進めることができません。
ハウスメーカーと不動産会社それぞれに土地探しを依頼するときのコツを見ていきましょう!
ハウスメーカーに土地探しを依頼するときのコツや注意点
家を建てるための土地探しなので、まずはハウスメーカーから依頼していくのがスムーズかと思います。
今後の土地探しで、
- 良い土地なのか?
- 工事費がいくらかかるか?
- 住宅の計画はおさまるのか?
の相談ができる頼もしい味方です。
ですが、依頼する上でもコツや注意点があります。
工務店の営業経験者として、以下の点を抑えられるといいかと思います。
- その会社で建てる意思があることを伝える。
→探してくれない、または動きが悪い可能性がある。 - 全体の予算を含めて土地の希望条件をしっかり伝える。
- 希望エリアを隅々まで、全部の不動産会社を探し回るわけではないため任せすぎない。
- 土地の優先順位が高い場合は不動産部門がある、または土地に強い営業担当に依頼する。
- 決めた土地を探した工務店で建ててあげて・・・。笑
→工務店を決めきれないなら他の方法で探す。
家づくりの大事なパートナーに関わる部分なので一つ一つ解説していきます。
そのハウスメーカーで建てる意思があることを伝える。
工務店やハウスメーカーなどに依頼するときは、その会社で建築の意思があることを伝えてください。
なぜかと言うと、ハウスメーカーは土地を探しても住宅を建ててもらえないリスクがあるため、
- 土地探しの条件として建築の申込みが会社のルールになっていたり
- 営業担当の土地探しの方法が浅かったり
こんなことが考えられます。
土地探しも家づくりじゃん。営業として全力で探してくれないの?
というような声が聞こえてきそうです。
全員がそうではなく、「営業として結果を残すことや良い家を提案することが使命の人もいる」ということです。
本来の営業さんの力を引き出したいのであれば、建てる工務店を決めてからの方がスムーズかもしれません。
ただし、家よりも土地重視!という方はいい土地情報を提案してくれたところで決めるという要望を伝えて、依頼するのはありだと思います。
そういった要望に応えられるのは土地情報に強い営業担当か、不動産部門を抱えているようなハウスメーカーです。
理想によってやり方は変わってきますので注意してくださいね。
土地重視ではない場合は、信頼できるハウスメーカーから先に探すべき。
全体の予算を含めて土地の希望条件をしっかり伝える。
工務店・ハウスメーカーに土地探しを依頼する最大のメリットは、予算オーバーになりにくい土地提案ができることです。
営業担当には工事費用の感覚があるため、ある程度の精度で予算オーバーにならない土地を見抜くことができます。
どの探し方をしたとしても最終的には営業さんを頼る形になるので、
- 全体の予算(営業と相談しながら)
- 希望のエリア
- 立地条件
- 住宅の要望(必要な土地の広さを明確にするため)
etc…
これらを営業担当さんに明確に伝えられるように事前の準備を怠らないようにしましょう。
土地探しは依頼する前の要望整理からすでに本番…
希望エリアを隅々まで探すわけではないため任せすぎない。
工務店やハウスメーカーの営業担当の土地の探し方は、この記事で出す方法以外の方法はありません。(あったら勉強で教えてください。笑)
なので、結局はどれぐらい必死に探すか、あるいは探した情報をどれぐらい蓄積しているかです。
私の経験なのですが、転勤先で土地探しをしたときのことです。
もともといたベテランスタッフから土地情報は出ないと言われていたエリアで、良い土地情報を見つられたことがありました。
夜と朝で練り歩いて空き地を探したので、本当に苦労しました…
この経験でわかったのはどんな営業マンでも隅々まで探すわけではありません。
家づくりのプロだからと任せすぎると、良い土地情報に巡り合うチャンスを逃すかもしれません。
自分自身でも動く意識を持ちましょう。
土地探しはプロにも任せて、自分でも動く!
土地重視の場合は、不動産部門のあるハウスメーカーや土地情報に強い営業マンにピンポイントで相談する
不動産業者に良い土地情報がはいったときに、その情報を最初に伝えるのは仲の良い建築業者です。
なぜかというと勢いのあるハウスメーカーの場合、お客さまにご案内する以外に、ハウスメーカーが直接購入してしまうことがあります。
不動産業者からしても即買い取ってもらえる良いお客さまですよね。
土地をバンバン売ってくれる住宅営業も同じことです。
やはり土地が得意なハウスメーカーや営業担当には情報が集まりやすいです。
- 土地を重視したい。
- 土地に合っていれば家はこだわらない。
そんな方は土地が得意な会社・担当への相談がベストです。
土地重視の方は不動産部門のあるハウスメーカーか、土地に強い営業担当を捕まえる。
決めた土地を探してくれたハウスメーカーで家を建てる。いや、建ててほしい。
過去に私が探した土地を買って、建物は別の会社で建てられたことがありました。
(もちろん、これは私の実力不足)
建築会社の本来の仕事は土地を探すことではありません。
(家づくりに欠かせないので手を抜くことはしませんが、、、)
その営業担当さんにも夢を叶えたいお客様がいます。
土地も建物も両方の理想を叶えたいがために、いろんな場所で土地を探させるようなことはしないでください。
もちろん、仕方がない場合はあると思いますので、そのときは感謝を伝えた上でストレートに話してあげてください。
本当にいい営業さんならその後でも困ったときには助けてくれるはずです。
もし建築会社を決めきれないのであれば営業が了承の上、または別の方法で探すことを検討してください。
土地探ししてくれたハウスメーカーで建てる。
ハウスメーカーを決めきれない場合は他の方法で探す。
不動産会社に土地探しを依頼するときのコツや注意点
地主が土地を売りたいと思ったときにまず相談するのが不動産屋です。
ハウスメーカーよりも土地売買のプロです。
我々、営業担当もまず最初は不動産屋から土地情報を集め、厳選したものをお客様にご提案します。
ただし、不動産会社も様々です。
コツやポイントを押さえていないとうまく動いてくれない可能性もあります。
不動産会社への土地情報を頻繁に依頼した経験からわかるコツや注意点は…
- ネットは最新情報じゃない可能性がある。直接問い合わせがマスト!
- ハウスメーカー同様、隅々まで探すわけではないため任せすぎない。
- 住宅のプロではないため、でた情報は必ずハウスメーカーに確認する。
- 後回しにされないために計画時期をできるだけはやく、遅くても1年以内で伝える。
- 土地探しが得意な不動産会社ばかりではない。
土地の売買に直接関わるのは不動産会社です。
スムーズに動いてもらえるようにポイントを押さえていきましょう。
不動産会社のネット情報は最新じゃない可能性がある。直接問い合わせがマスト!
会社の体制によりますが、ネットに出ている情報が最新ではないケースがあります。
- タイミングが悪く、商談中になってしまっているケース
- 更新頻度が低く、情報が新鮮じゃなく既に契約済みだったり、新しい情報が載ってないケース
などが考えられます。
土地が「商談中」になっているケースについて
土地は「買いたと思ってます!」という人がでてくると商談中という状態になり、他の人は購入できなくなります。
商談が決裂すればまた他の人も購入の意思を伝えることができます。
HP上ではそもそも商談中の掲載していない、またはしっかり更新できていないようなこともありますので、注意が必要です。
契約済みの土地情報、新しい土地情報が載っていないケース
会社によっては更新が頻繁にされていないHPもあります。
ただ、どんなにしっかりする不動産会社でもネットに載せていない土地情報はタイミングによってはあります。
掘り出しものの土地情報を見つけるためにも、不動産会社のHPだけで終わらせるのは勿体無いです。
必ず不動産会社へ直接問い合わせするようにしましょう。
不動産会社へはネット情報を見た上で、電話や訪問で直接確認する!
不動産会社も隅々まで探すわけではないので、任せすぎない。
ハウスメーカーでも同じですが、どんなプロでも隅々まで確認する担当者はそんなにいません。
(少なくとも私のエリアではそうでした。)
建築会社も同様ですが提案してくれるものは、土地情報の一部に過ぎないと思った方がいいです。
提案してくれるものは土地情報の一部に過ぎない。
住宅のプロではないため、得た情報は必ずハウスメーカーに確認してから購入をきめる。
不動産会社は住宅のプロではないため、工事や計画について的確に判断できない可能性があります。
そのためハウスメーカーに相談せずに決めてしまうと
- 予算オーバーになってしまう
- 要望が土地におさまらない
- 想定外のデメリットに気が付かなかった
なんてことになってしまうかもしれません。
土地がでてきたらハウスメーカーの営業担当にすぐ情報を見てもらい次の動きについて相談しましょう。
不動産会社から土地情報が出たらまず建築会社に相談!
不動産会社へは計画時期は遅くても1年以内で伝える。
1番最初に不動産会社へ行くとさまざまなヒアリングを受けます。
希望エリア・予算・広さなど…偽りなく伝えていくのはもちろんです。
聞かれる内容の一つで計画時期について聞かれるかと思います。
この時期を1年以上先にで答えた場合、後回しにされてしまう可能性もあるようです。
(もちろん、会社によりますが・・・)
私が担当したお客様でもそのような対応を受けてしまった方がいました。
嘘を伝えるありませんが、補助金制度も時間経過とともに変わっていきます。
計画自体、1年以上かけないつもりで集中して家づくりに取り組むことが成功の秘訣のようにも思います。
1年以内に家づくりの計画を決めるぐらいの気持ちで進める。
土地探しが得意な不動産会社ばかりではない。
不動産会社は土地だけではなく、賃貸なども取り扱っています。
土地が得意だったり、賃貸が得意だったり会社によって違ったりするわけです。
会社探しの段階の話なのでコツでもなんでもないですが、適切な会社に正しく土地探しの依頼をするようにしてください。
電話で問い合わせした段階で教えてくれると思いますので、素直に応じるようにしましょう。
プロに依頼しても土地探しが進まないときは?
ハウスメーカー、不動産会社に依頼しても土地が決まらないこともあります。
全部の方法を試せる担当者はそんなにいないと思います。
基本的にはお客さまだけで動く必要はありません。
これからご案内するものを担当者の人にも見せて、
「この記事に書いているような方法で探せませんか?解決できませんか?」
と投げかけてみましょう。
- 別の方法で土地を探してみる。
- エリアや条件を広げてみる。
- 予算が足りない場合、他で負担を減らしてみる。
別の方法で土地探しをしてみる
土地はさまざまな方法で探すことができます。
- 不動産情報サイトから探す。
- 空き家・空き地バンクから探す。
- 公有財産の売却情報から探す。
- 知り合いに聞いて探す。
- 情報としてでてない空き地・古家を自分で探す。
- 競売物件情報サイトから探す。
プロも全部の方法で毎回探すわけではありません。
それぞれ探し出せる土地情報に特徴やデメリットもあるので、慎重に選択していく必要があるものもあります。
ぜひ、プロに相談してみてくださいね。
エリアや条件を広げる
希望のエリアや条件を広げることで選べる土地情報の量は増える可能性が高いです。
- 情報は知っていたけど、条件にあっていなかったから検討していなかった土地。
- 希望のエリアではなかったからそもそも探していなかった場所。
今まで見ようとしていなかった場所は宝の山である可能性は十分あります。
ぜひ家族会議の上で土地探しの希望を整理してみてくださいね。
予算が足りない場合:他で負担を減らす
住宅をコストダウンする
お家づくりで1番お金がかかる項目は住宅です。
もともとの要望次第ではありますが、見直せる項目が多いのも住宅本体です。
コストダウンしながら、より快適な、理想的なお家を計画することも可能性です。
コストダウンについてわかる範囲の全部をまとめました。
きっと役に立つかと思います。
ローンの計画の変更で負担を減らす
住宅ローンで負担を減らすことも可能です。
- 借入期間を長くする。
- 金利が安い商品に変える。
負担は減りますが、デメリットもあります。
返済が始まると気軽に変えられないので、慎重に検討してください。
住宅ローンの考え方についての記事が参考になるかと思います。
贈与の非課税枠を使って両親や祖父母に援助を依頼する。
お願いしにくい部分だと思いますが、親族から援助してもらうのが最も物理的な負担が減る方法になります。
お家づくりの計画が一発逆転する要素ですね。
令和5年12月31日までの契約・贈与、翌年3月15日までの引き渡し入居で最大1000万円まで、贈与に税金がかかりません。
他にも使える補助金や税制優遇はありますので、それを負担軽減に考えてみてもいいかもしれないですね。
2022年2月現在の補助金についてはこちらを参考にしてみてください。
まとめ:ハウスメーカー・不動産会社をうまく味方にして土地探しを!
- そのハウスメーカーで建てる意思があることを伝える。
- どちらも隅々まで土地探しをしてくれるわけではないので任せすぎない。
- 土地の優先順位が高い場合は不動産部門がある、または土地に強い営業担当に依頼する。
- 不動産会社は直接問い合わせがマスト!
- でた情報は必ずハウスメーカーに確認する。
- プロに依頼しても土地が決められないときは他の方法で探したり、エリアや条件を広げる、他の方法で負担を減らして検討してみる。
ここまでご視聴ありがとうございました。
もし土地探しがまったくうまくいかない時は、休憩することも考えてみてください。
家づくりが遅くなることはメリットは多くありませんが、、土地探しにおいて時間を置くことは必ずしも悪いことばかりではありません。
時間経過で土地情報が出てくることもあります。
終わって家がほしい!とまた思った時に土地情報もまた少し変わっているかもしれません。
ご自身のペースでぜひお家づくりを成功させてください。
また別の記事でお会いしましょう!
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