ハウスメーカーや不動産会社に依頼しても
土地がまったく見つからないよー!助けて!
あなたは土地が見つからない負のスパイラルに陥っていませんか?
「もうお家づくり疲れた・・・」
「いつになったら見つかるんだ・・・」
いろんな場所に時間をかけて相談してかなり大変じゃないかと思います。
私も住宅営業でお客様の相談に乗ってきたので
痛いほど気持ちがわかります…
でも、これからご案内する方法を試してください。
私が5年間の住宅営業の経験を通して効果を実感できた方法です。
確実に1歩前進することができます。
あなたがお家づくりを嫌にならないよう、わかることをお伝えしていきます。
ぜひ、1歩前進のきっかけに役立ててください。
土地が見つからない原因
最初に土地探しにあらゆる手を尽くしましたか?
もしやっていない土地探しの方法があればこちらの記事を読んでみてください。
あらゆる手をつくしても土地が見つからない現状があるのには3つの原因が考えられます。
- 土地情報はあるけど条件・希望・理想・予算などが合わない。
- 潜在的な土地情報に出会えてない。
- そもそも土地情報がない。
潜在的な土地情報とは、地主に直接聞いたら売ってくれるような出回っていない情報のことです。
(私が勝手に言ってます。)
土地探しで前に進めていないのは、
「潜在的土地情報がまだある」「新しい土地情報が出てくる」と期待してるからではありませんか?
現状のままではお家づくり・土地探しは前へ進むことはできません。
地主の動きを待つのではなく、自ら動いて潜在的な土地情報を掘り起こしていきましょう。
土地が見つからないのは待ちの姿勢になっているから。
潜在的な土地情報は待っていても出てこない。
「土地が見つからない」を解決する潜在的土地情報を探す方法
潜在的土地情報を掘り起こす方法は3つあります。
- 「土地をお売りください。」で地域に広告や手紙を入れる。
- 友達に聞く、職場に聞くなど地域のネットワークをうまく活用する。
- 空き地・空き家の地主に売ってくれないか直接確認する。➡【地上げ】
1.と2.は待ちの姿勢なので停滞したままの可能性はありますが、やらないよりはいいと思います。
ハウスメーカーや不動産会社、広告会社、周りの人への協力をあおいでみましょう。
今回お話するのは「3.空き地・空き家の持ち主に直接確認する」を徹底的に取組む方法です。
この記事では「地上げ作戦」と呼ぶことにします。
(地上げは昔、悪い意味で使われていましたが、ここでは公平な取引として使います。)
想定内の答えかもしれませんが、完璧にこなしている人はなかなかいません。
「潜在的土地情報はまだあるのか、もう出会える土地情報はないのか」
がわかれば自信をもって次のステップへ進める気がしませんか?
そう思えた方は次の話へ進んでみてください。
ハウスメーカー・不動産会社に協力をお願いしてから進めてみてくださいね。
相談次第では積極的に協力してくれるかもしれません。
「地上げ作戦」で土地情報があるのか・ないのかをハッキリさせる。
土地が見つからないときの「地上げ作戦」│具体的な方法
地上げ作戦のゴールはこの2つです。
- 潜在的土地情報を見つけ、土地を決定する。
- 徹底的に調べ上げ、希望エリアに見切りをつける。
➡その上でエリアを広げる、条件を減らす、予算を増やす等の計画変更を検討する。
はじめての方は緊張するかもしれませんが、大丈夫です。
具体的な手順がわかればあとは実行していくのみです!
- 必要なツールを準備する。
- 隅々まで空き地・空き家を探していく。
➡近隣を訪問し周辺環境や所有者について尋ねる。 - 所有者がわからない土地の登記簿謄本を取得する。
- 土地の所有者へコンタクトをとる。
GOAL.見つけた情報を早い段階で不動産会社へ引き継ぐ。
それではいきましょう。
手順1.必要なツールを準備する。
まず必要な以下のものを準備します。
- 地図のメモアプリ「Diground」
- 捜索エリアの紙の地図
- 登記情報提供サービスの利用登録(必要な場合)
地上げ作戦では「Diground」というアプリを使います。
このアプリでは地図上に写真とメモを記録することが可能です。
マップコレクションDiground
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もし用意できれば地図を印刷してください。
希望エリアの地上げ作戦で通った道に印を付けていきます。
通っていない道がないか確認するのにあると便利。
もちろんスマホに入っている地図でもいいですが、私は紙の地図の方がやりやすかったです。
図書館にゼンリン地図というのがおいてあるはずなので、印刷させてもらって用意すると良いかと。
登記ネット情報サービスについての詳細は手順3を確認してください。
手順1.「Diground」、地図のコピー、登記情報提供サービスの利用登録を準備する。
手順2.隅々まで空き地・空き家を探していく。
練り歩いて空き地・空き家を見つけていきます。
空き地・空き家を見つけたときにやるべきことは2つです。
- 近隣の方に周辺環境と土地の所有者について聞いてみる。
- 土地の写真や特徴のメモをアプリ「Diground」で記録する。
近隣の方に周辺環境と土地の所有者について聞いてみる。
近隣住民の方は様々な情報を持っていることが多いです。
- 周辺環境を聞いて家を建てる場所としてどうかアドバイスをもらう。
➡土地にかかる工事費用などの参考にする。 - 所有者の方に直接交渉をしたいということを相談してみる。
もし土地が購入できればその人と近隣付き合いをすることになります。
そういった意味でも伺うことは無駄ではありません。
具体的にどんな感じで伺えばよいか、1つ例をだしておきます。
こんにちは!
私、◯◯◯と申します。
突然すみません、お聞きしたいことがあるのですが…
なにかご用ですか?
家を建てたくて◯◯町で土地を探しておりまして、
お隣の空き地が気になったので2点ほどお話お聞きしていいですか?
そうなんですね、いいですよ。
(ここでいい顔されなくても気にしない。)
ありがとうございます!
住心地とか周辺の環境とかどんな感じかと思いまして。
このあたりで家を建てるとしたらアドバイスありませんか?
この辺は~・・・(この地域について説明)
なるほど、そうなんですね~。
もう一つ、お隣の所有者さんに直接購入の交渉をしたいんです。
無理にとは言いませんし、田中さんがやりやすい方法でいいので、
所有者さんへ繋げていただくことはできませんか?
ちょっと電話で聞いてみていいかしら?
or
それはちょっと難しいかな…
※できれば田中さんから地主さんに一度連絡をしてもらえるとスムーズ!
所有者さんも突然知らない人から連絡が来ると警戒してしまいます。
お隣の田中さんからのワンクッションがあることで若干お話がしやすくなるかもしれません。
あくまで1つの会話の例です。
このやり取りの結果や内容についてもアプリ「Diground」に残して見返せるようにしてくださいね。
土地の状況をメモや写真でDigroundに記録するときのポイント
家を建てるのに土地の工事が必要か、住宅計画の上で影響があるものはあるか、がわかればいいです。
具体的には以下の内容を記録できると良いかと思います。
- 道路から見て土地は高いか、低いか。(写真でもわかればOK)
- 土地と道路や隣地との境目はどんな状況か。(写真でもわかればOK)
- 近隣の方と話した情報。(周辺環境、アドバイス、土地の地主さんについて)
※本当はもっと細かくいろんな部分を見るべきですが、プロじゃなかったらこれぐらいで。
どんな土地で工事費がかかると、もっと詳しく土地を見ることができると思います。
気になる方はこちらの記事が参考にしてみてください。
手順2.空き地を見つけ近隣に周辺環境、所有者について尋ねる。
手順3.地主がわからない土地の登記簿謄本を取得する。
近隣に話を聞いて地主がわからなかった場合、法務局で管理している土地の登記簿謄本を取得して所有者の情報を取得します。
登記簿謄本の取得方法は以下のような方法があります。
方法と申請先 | 金額(1物件あたり) | 営業時間 | 休日 |
①法務局で直接取得 | 600円 | 平日8:30~17:15 | 土日祝日,12/29~1/3 |
②ネット申請し郵送取得 | 500円 | 平日8:30~21:00 | 土日祝日,12/29~1/3 |
③ネット申請し窓口取得 | 480円 | 平日8:30~21:00 | 土日祝日,12/29~1/3 |
④ネット申請しPDF取得※ | 332円 | 平日8:30~21:00 | 土日祝日,12/29~1/3 |
一時利用の場合、利用登録料はかからないが取得できるのは初回のみ。
個人利用の場合、利用登録料が初回のみ300円かかるが何度でも請求できる。
参考:法務省:登記手数料について
今回は一番金額が安く、取得スピードも早い④ネット申請しPDF取得にて進めていきます。
この場合、さらに「個人利用」「一時利用」の2種類にわかれます。
たくさんの証明を取得すると思うので「個人利用」がおすすめです。
ただし、初回登録に300円がかかります。
「一時利用」であれば登録料がかかりませんが、証明を取得できるのは初回のみです。
スムーズに動きたい場合は個人利用で登録しましょう。
登記情報提供サービスの登録から登記簿謄本の取得までの流れ
- 利用申込みをする。
登記情報提供サービスの「個人利用」「一時利用」の利用申込みボタンをクリックし必要項目を入力する。
➡個人利用は入力後利用通知が到着するまで約1週間待機。その間に地上げ作戦を進める。 - ログインする。
登記情報提供サービスのTOP画面右側の「ログイン」ボタンからIDとPWを入力しログイン。 - 不動産請求画面に入り所在を入力する。
ログイン後表示される請求情報受付メニューから「不動産請求」に入り、画面中間の「所在」を入力。 - 地番検索サービスから目的の土地の地番を確認する。
右側の「地番検索サービス」をクリック。利用規約の同意にチェックを入れ、「利用します」をクリック。地図から目的の土地を探し、表示されている地番を確認。
※このときにDigroundへ確認した地番を記録する。 - 不動産請求画面に戻り地番を入力、指定の場所にチェックを入れ確定。
不動産請求画面で取得したい地番をすべて入力。画面下の「全部事項」、右側の「要(現在事項)」「要現在目録」にチェックを入れ、画面右下の「確定」ボタンをクリック。 - 不動産一覧の画面左側チェックをすべて入れ「請求」ボタンを押す。
- 請求するものすべてにチェックを入れ、「表示保存」ボタンでダウンロード完了。
手順3.事前に登録した登記情報提供サービスから登記簿謄本を取得する。
手順4.登記簿謄本の情報から土地の所有者へコンタクトをとる。
取得した登記簿謄本の中間にある権利部(甲区)には土地の所有者の情報が記載されています。
記載されている住所と名前からコンタクトを取る方法は3つあります。
- 電話番号を調べ電話する。
- 直接伺う。
- 手紙を送る。
上から順番に実行していき、最後までやってダメなら諦めます。
どの方法も土地の所有者へ投げかける内容はシンプルです。
◯◯町にある土地を売っていただくお電話しました。
土地の調査や価格などの条件次第ですが、いかがでしょうか?
これだけです。
OKならハウスメーカーに土地調査の依頼と、不動産会社に所有者さんとの打合せに入ってもらってください。
土地の所有者の電話番号を調べて電話する。
電話番号を調べるには2つの方法があります。
- ハローページ
※2021年10月以降発行のものが最終盤で発行が終了になるそうです。 - 104番号案内サービス
ハローページはもう最新のものは作られないそうなので、2021~2022年より時間がたつにつれ使える情報は減ってくるかもしれません。
ハローページは図書館などの施設で無料で閲覧することができます。
電話帳閲覧場所│NTTタウンページ
2つめの104番号案内サービスは電話帳の番号を照会してくれるもので、104に電話かけ知りたい番号の住所と名前を伝えることで番号を教えてくれます。
有料なので注意してくださいね。
土地の所有者へ直接伺う。
住所をもとに土地の所有者の自宅へ直接伺います。
電話番号がわかれば、アポイントをいただいた方がいいです。
わからなければアポ無しで伺うしかありません。
私は住所をGoogleマップで検索して行ってしまいますが、より正確なのは表札名義も載っている可能性がある「ゼンリン地図」を活用する方法です。
「ゼンリン地図」は図書館などで閲覧することができます。
Googleマップは手軽ですが、地域によってまだ正確に表示されないことがあります。
もし不安な場合はGoogleマップとゼンリン地図をあわせて活用しましょう。
土地の所有者が記載の住所に住んでいなかった場合
実は登記簿謄本の住所は必ずしも正しいとは限りません。
引越や本人が亡くなられたあとに登記をしていなければ登記簿謄本も古い情報である可能性はあります。
もし伺って住所が間違っていたり、親族に会うことができなければ、
私ならそのお隣を訪問して話がわかる方がいないか聞いてみます。
運が良ければ引越しした本人や親族の話が聞けるかもしれません。
わからなければこの地番の所有者探しは終了です。
手紙を書く。
住所は正しいけど会えなかったとき、遠方で行くのが難しい場合には手紙を送ってみましょう。
返事をくれるかどうかは運次第です。
恥ずかしながら、手紙を送って連絡が返ってきた経験は1度しかありません。
かなり難しい方法だと思いますが、送って1~2週間待ってみましょう。
あまり待ちすぎても返事が来る可能性は低いです。
期限を決めて返事がこなければ次のステップの準備を進めたほうがいいかと思います。
手順4.土地所有者に接触し売買意思を確認。全部やってダメなら次の土地。
全部やって土地が見つからない場合
地上げ作戦をやって見つからない場合、今この状況でできることはありません。
状況を変えるために次の4つを試してみてください。
- 土地の検討エリアを広げる。
- 土地の条件を減らす。
- 土地にかける予算を増やす。
- 土地探しを休憩する。
土地探しは条件・状況を変えることで可能性が広がります。
状況は時間も含まれます。
ここまで頑張ったのであれば、休憩も必要です。
新築計画をする上で時間経過は悪い方にも良い方にも進む可能性があります。
でも、あなたがお家づくりを嫌になってしまったらそこまでです。
夢の住宅を形にするためにも一度エネルギーを充電する時間にしてみてはいかがでしょうか?
まとめ:100%土地が見つかるわけではないが、次へ進む決心がつく。
- 土地が見つからない状況を打破するために「地上げ作戦」を実行する。
1.必要なツールを準備する。(Diground、地図のコピー、登記情報提供サービスの登録)
2.空き地を見つけ近隣に周辺環境、所有者について尋ねる。
3.登記情報提供サービスで登記簿謄本を取得する。
4.土地所有者に接触し売買意思を確認。全部やってダメなら次の土地。
GOAL.見つけた情報をハウスメーカーと不動産会社へ引継ぐ。 - 土地が見つからない場合は家づくりエネルギーを充電する。
最後までご視聴ありがとうございました!
土地探しは本当に大変かと思います…
もし挫折しそうなときは問い合わせフォームからご相談ください。
できることは少ないかもしれませんが、家づくりを検討するあなたのお役に立てると嬉しいです。
また別の記事でお会いしましょう!
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