注文住宅の相見積もり7STEP+1【住宅営業経験者直伝】

建て方
注文住宅
検討中

注文住宅は高い買い物だし、何社か見積もりとって

仕様とか金額とか比較ないないと…

ただ行って見積もりしてもらえばいいのかしら?

ほむら
ほむら

相見積もりには正しい方法があります。

ただ見積もりするだけでは正しい比較ができないので、

やり方をご案内しますね!

注文住宅はホントに高いです…

  • いい仕様で建てたい
  • 安く建てたい

というのが検討中の方の本音ですよね。

だからこそ初めての高い買い物だからこそ相見積もり・比較検討は必要です。

この記事では5年間の注文住宅の営業経験を活かして、

「誰でもできるお家づくりを成功へ導く正しい相見積もりについて」

解説していきます。

注文住宅での相見積もりの基本情報

相見積もりとは、
数社から提案をもらい理想に近いハウスメーカーを探す
ための一つの手段です。

見積もり依頼は基本無料なので、誰でも相見積もりをすることができます。

営業はいい顔しませんが、
あなたにとってメリットがあるので
ぜひやってほしいです!

相見積もりのメリット

相見積もりのメリットは以下のとおり。

  • 複数のプロにアドバイスがもらえる
  • いい注文住宅を安く建てられる

複数のプロにアドバイスがもらえる

相見積もりは複数のプロからアドバイスがもらえるため、
より良い注文住宅を計画しやすいです。

提案内容は営業や設計担当の性格がでます。

  • そういう考え方もあるのか!
  • こっちの担当からは聞けてなかったな…

といった感じで注文住宅の計画をより細かく理想に近づけることができます。

ほむら
ほむら

私がいた会社でも、
家を見れば誰が設計したかわかるぐらい

違いがわかりました…

よりいい仕様で安く注文住宅が建てられる

相見積もりをすることで注文住宅を

  • よりいい仕様で
  • 安く

建てることができます。

相見積もりをすることで、他社との細かい比較検討ができます。

極端ですがA社とB社で見積もり金額が同じでも、

  • A社:トリプルガラス
  • B社:ペアガラス

だったらA社の方がよりいい仕様で安く建てられますよね。

ほむら
ほむら

でもそこまで単純な話はありません。
デメリットに注意しないと相見積もりにヤラれます…

相見積もりのデメリット

相見積もりのデメリットは以下のとおり。

  • ハウスメーカーや担当からの印象は良くない
  • 一部ハウスメーカーでは相見積もりお断り
  • 打ち合わせの時間的な負担が大きい
  • ハウスメーカーによって言ってることが違う
  • 正しい比較ができないとただ安い家を買うだけになる

ハウスメーカーや営業担当からの印象は良くない

相見積もりはハウスメーカーや営業担当からの印象は良くありません。

当然ですが、営業担当も自社を一筋に検討してくれるお客様を優先したいです。

ほとんどの営業マンは相見積もりについて聞くと、
「一生に一度の高い買い物ですから、大丈夫ですよ。」
と答えると思います。

もし、建てたいハウスメーカーが限定されているのであれば相見積もりはオススメしません。

一貫して1社に絞ることでハウスメーカーや担当との絆も作りやすいです。

ほむら
ほむら

私もその方が嬉しいです。笑

一部のハウスメーカーでは相見積もりお断り

全部のハウスメーカーで相見積もりをOKしてくれるわけではありません。

依頼の多いハウスメーカーや営業担当の場合、さらっと断られる可能性があります。

「断られる可能性があるお客様に動ける時間はない」という感じですかね。

不親切だなーって思われるかもしれませんが、
お客様がハウスメーカーを選ぶように、ハウスメーカーもお客様を選ぶことができます。
(事実問題としてそういった雰囲気を業界で感じます。)

一生に一度のお家だからこそハウスメーカーも信頼関係が作れる相手を望んでいます。

無理にお願いするんじゃなくて、

お互い協力しあえる関係がいいですね。

打ち合わせの時間的な負担が大きい

見積もり依頼をするハウスメーカーを増やすほど打ち合わせの時間的な負担が増えます。

相見積もりは仕様・間取りを同じレベルに調整する時間が必要です。
ただでさえ日常生活で忙しいのに、5〜6社も打ち合わせなんてやってられないですよね。

私がお伝えする方法では3社に絞るようお伝えしてます。

たくさん見たい気持ちはお察ししますが…
打ち合わせや比較に集中できるようにコントロールしてくださいね。

あと気をつけたいのは疲れすぎて
お家づくりが楽しくなくなることです。

ほどよく頑張ってくださいね!

ハウスメーカーによって言ってることが違う

打ち合わせで各社言っていることが違うことがあります。

複数のプロからアドバイスがもらえる反面、
設計者によって考えが違うためその意見に振り回される可能性があります。

例はダサいですが具体的には、

  • A社:廊下の幅は90cmでまったく問題ない!
  • B社:いや、老後を考えて120cmにしましょう!

のようなイメージ。

どちらかが間違っていることもあれば、どっちも正しいこともあります。
自分にとってどっちの意見がベストなのか見極める力も必要になってきます。

ほむら
ほむら

どっちかわからないときはネットや知恵袋も一つの手です。

私でもよければお問い合わせください!

正しい比較ができないとただ安い家を買うだけになる

相見積もりは正確に比較ができないと、ただ金額だけの比較になってしまいます。

なぜかというと、

  • 見積もりの項目や形式はハウスメーカーによって違う。
  • 全ての項目が見積書や間取りにのってくるわけではない。

からです。

相見積もりでは、

  • 比較するA社で強みにしている部分はB社でどうなんだろう?
  • 見積もりの項目B社では無いけど大丈夫なのかな?

というように考えを膨らませてしっかりと比較できないと、
ただ安い注文住宅を購入するだけになってしまいます。

大事にすべきなのは安さではなく、自分に合った良い注文住宅を購入することです。

ほむら
ほむら

価格に足を取られないよう
次に解説する正しい方法で相見積もりをしましょう!

注文住宅での相見積もりの具体的な方法

注文住宅での相見積もりの具体的な方法は次の流れになります。

  1. 注文住宅の要望を具体的にする
  2. 見積もりのための土地を決める
  3. ハウスメーカー3社に見積もり依頼
  4. 見積もりや仕様の内容を把握
  5. 各社の提案内容を打合せで合わせていく
  6. 最終的な比較検討
  7. 値引き交渉
  8. 不採用のハウスメーカーへ報告

この順番、けっこう重要です。

間違うと手間が増えたり、正確な比較ができなかったりします。

STEP1:注文住宅の要望を具体的にする

ハウスメーカーに見積もりを依頼するために、注文住宅の要望を具体的にする必要があります。

要望をまとめるには以下のような項目を整理するといいです。

  • 部屋はどこに何部屋必要か?
  • どんなデザインがいいか?
  • 水回りや導線、収納、その他ほしいものなどのこだわりはあるか?
  • 予算はいくらぐらいか?

本当は細かーく、要望を言えるといいのですが、最初はこの程度で大丈夫です。

最初からガチガチだと、各ハウスメーカーさんの特徴を活かした提案が出てきにくいです。
それに自分自身が気づけていない要望も多いはずです。

最初は家族で楽しみながら要望をリストアップしてみましょう。

もし可能なら、その要望に優先順位をつけてみてください。
お家づくりの精度もあがり、スムーズに進められるようになります。

家族会議はすごく大事です。
相見積もりするときに限らず、

大きな節目で必ずやっておきたいです。

STEP2:見積もりのための土地を決める

私は本当なら先に土地探しで頼るのにハウスメーカーに行きたいところです…
が、精度のある見積もりを出してもらうには土地は必要不可欠です。

土地なしでも見積もりは可能ですが、工事費用の概算項目が増えてしまいます。

例えば、低地や高地など高低差のあるような土地の場合には道路から見てほぼ平坦に調整するための工事が必要です。

そういった情報がなければ各社の土地に必要な工事の予算にバラツキがでます。
見積もりの条件を揃えるためにも土地情報を集めてみましょう。

土地情報の探し方については、プロもやっている方法をまとめた記事を参考にしてください。

STEP3:ハウスメーカー3社に見積もり依頼

気になるハウスメーカーを見つけて見積もり依頼する業者を3社選んでいきます。

3社に限定する理由は、

  • 多すぎると見積もりや間取りを修正するための打合せに時間がかかるため。
  • 打合せや比較に集中できるようになるため。
  • 土日に打合せするにしても、どちらかの午前・午後どちらかは休める。

という理由です。
2社でもいいのですが、かけれる労力とより良いハウスメーカーに出会うためのバランスを考えて3社にしてます。

見積もりをいらいするときは、

この土地でこの要望で詳しく見積もりしてもらえませんか?

で、OKです。

このとき相見積もりをすることは言わなくていいんじゃないかと思います。

理由は、競合他社の動きを探るためわざと見積もりを遅らせる作戦をとるハウスメーカーがあるからです。

先に見積もりがで終わると、お客様の関係が一旦途絶えます。
そうなるとお客様の気持が他社に向く可能性が高くなるため、そういった作戦をとります。

早く次のステップへ進めたい場合は相見積もりについては内緒で進めましょう。
進んだときに、「実は…」で大丈夫です。

提案資料の完成は約2週間ぐらい。

そろったら次のステップへ進みましょう。

STEP4:見積もりや仕様の内容を把握する

ハウスメーカーからの見積もりや仕様の内容を把握しましょう。
次のステップの各社の提案内容をあわせていくための準備です。

このステップが相見積もりで最も重要。

なぜなら、内容の把握ができていないと正しい比較ができないからです。

営業担当、ネット、書籍などを駆使してこれらの項目を確認してみてください。

  • 書いてあるキーワードの意味
  • A社にあって、B社にない見積もり項目
  • 見積もり金額の範囲
  • 間取りの違い
  • 使われている材料やハウスメーカーの違い(ざっくりこんな項目でよいかと)
    1. 基礎形状
    2. 断熱
    3. サッシ
    4. 換気
    5. 屋根・外壁
    6. 標準仕様内でできるこだわり
    7. アフターフォロー

エクセルにまとめて、比較しやすいようにしとくといいです。

ほむら
ほむら

把握した内容で正確に比較するために
修正が必要な点を次のステップで活用していきます。

STEP5:各社の提案内容を打合せで合わせていく

STEP4で把握した内容から、比較検討するために提案内容の修正をしていきます。

改めて比較検討するために必要な条件です。

  • 間取りの大きさが同じぐらい
  • 間取りに詰め込んでいる仕様が同じぐらい
  • 未確定部分に見ている予算が同じぐらい

この条件を目指して提案内容の修正をしていってください。

A社はここまで調整できたけど、B社は細かくできない。
というような状態でも大丈夫です。

あまり細かくそろえようと思うと時間がかかりすぎます。
だいたい「同じぐらい」がちょうどいいです。

ほむら
ほむら

どこまで要望を形にできるかも
次のステップで大事な判断材料になってきますので。

STEP6:最終的な比較検討をおこないハウスメーカーを決める

ついにきました、比較してハウスメーカーを決めましょう。

私が思う判断材料はこれらです。

  • ハウスメーカーや営業担当の印象や評判
  • 注文住宅自体の性能
  • 注文住宅の提案内容
  • 見積もり価格
  • アフターフォロー
    …etc

営業担当との打合せを進めている段階ですでに答えは出ているかもしれません。

注文住宅の性能や見積もりにはまったく影響ありませんが、
その営業担当に頼みたいと思えるかどうかはすごく大事です。
その後のフォローなどにも影響してきます。

住宅以外の「人」も見るべきポイントとして忘れないでください。

STEP7:値引き交渉をする

最後のひと押しです。
値引き交渉…あまり営業としてされたくありませんが、あなたの負担は軽くなります。

相見積もりで片方の金額に近づけたい場合の交渉方法としては、

B社は2800万円なのですが、合わせることはできませんか?

なんとかあなたのところで建てたいんです…

というお願いの仕方です。

できるだけ、

  • 土地が決まっている
  • ハウスメーカーが決まれば契約できるぐらい内容が決められている

ぐらいまで進んでいたほうがいいです。
(ここまで進められない場合は無理しないでくださいね)

他にもいろんな値引き交渉の方法があるので、
ケースにあわせて使いやすい方法で交渉してみてください。

  • 完成見学会・完成写真などを材料に交渉
  • 住宅検討者の紹介
  • 標準仕様からのさらなるグレードダウンで交渉
  • 予算オーバーを材料に交渉
  • 「家族の説得」を材料に交渉

…etc

具体的な値引き交渉の方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
私が実際にうけた値引き交渉事例をまとめました。

選んだハウスメーカーと本格的に打合せを進めるのと同時に、不採用のハウスメーカーへも連絡をしてあげてくれませんか?

それは次のステップで…

STEP8:不採用のハウスメーカーへお礼を添えてお断りの連絡

不採用のハウスメーカーへのお断りの連絡をしてあげてください。

理由は特にありません。
ただ、お礼や理由をしっかり伝えることで、その営業さんの糧にもなります。

私もそういった経験を通して、注文住宅の提案に磨きをかけていったと思ってます。

具体的にはこんな感じの連絡でどうでしょうか。

お世話になります。

大変心苦しいのですが、実はA社で建てることに決めました。
ほむらさんには本当にお世話になったのにすみません。

決め手は一番叶えたい〇〇が形にできることです。

それ以外はB社もほむらさんもとても素敵だと思ってます。

ここまで本当にありがとうございました。

ほむらさんのご活躍を祈ってます!

今でも思い出すだけで心がズキズキしますが、連絡が無いほうが辛かったです。
(上司に聞かれるし…)

手紙、LINE、電話、直接でもなんでも大丈夫です。

営業マンの成長のためにもご協力お願いします。(泣)

相見積もり以外の方法で注文住宅を安くする方法

注文住宅では調整できる部分がたくさんあります。
相見積もり以外でも様々な方法で負担を減らすことができます。

大きく分けるとこんな方法。

  • 住宅でのコストダウン
  • 住宅ローンの見直し
  • 土地の見直し
  • 火災保険やライフプランの見直し

細かく分けると20を超える方法があります。
柔軟に考えることでいろんな負担軽減策が見つかるはずです。

こちらの記事にわかる範囲のコストダウン方法を全部つめこみました。
ぜひ参考にしてください。

まとめ:安くいい注文住宅は「正しい」相見積もりで見つけるべし。

  • 相見積もりは正しい比較ができなければただ安い注文住宅を購入するだけになってしまう。
  • 正しい手順は、
    1.注文住宅の要望を家族会議でまとめる。
    2.見積もりのための土地を決める。
    3.ハウスメーカー3社に見積もり依頼。
    4.見積もりや仕様の内容を把握。
    5.各社の提案内容を打合せで合わせる。
    6.最終的な比較検討。
    7.値引き交渉。
    8.不採用のハウスメーカーへお礼を添えてお断りの連絡。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

別の記事もぜひお家づくりに役立てていただけると嬉しいです!

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