諸費用って何がいくらかかるの?
諸費用は375万円ぐらい
かかる可能性があります。
何にいくらかかるか解説しますね!
注文住宅は土地と建物に気を取られていると痛い目にあいます。
というのがタイトルでもある諸費用のこと。
ざっくりしか教えてくれないハウスメーカーもいます。
なのでこの記事を読んで、
土地・建物以外にかかる費用を把握し、
想定外の出費に困らず準備ができるようになりましょう。
注文住宅の営業で見積り作成・説明してきた経験を、
記事に詰め込みました。
サラッと見るだけでOKです。
見積書の内容を確認するときなどに使ってください!
注文住宅にかかるお金は建物・土地・諸費用の3種類
注文住宅のお金は大きく分けて3種類。
- 建物
➡ハウスメーカーに支払うお金 - 土地
➡売主に支払うお金 - 諸費用
➡それ以外に支払うお金
今回は諸費用について細かく説明します。
が、本題に入る前に注意点があります。
- 見積もり形式は各社違う。
- 諸費用と諸経費は違う。
- 付帯工事は建物に含む。
見積もり形式は各社違う。
ハウスメーカーの見積もりに
ルールはありません。
そのため見積り形式はバラバラです。
例えば、
- A社とB社の文言が違う。
- A社にはあってB社にはない。
- A社は建築費だけどB社は諸費用。
etc…
なんてことがありえます。
この記事の情報をベースにどうなってるか
確認してみてくださいね。
諸費用と諸経費は違う。
諸費用と諸経費がごっちゃになりますよね。
この記事ではこの認識でいきます。
◼諸経費
➡ハウスメーカーに払う費用。
例)
現場管理費・設計費用・確認申請など
◼諸費用
➡ハウスメーカー以外に払う費用。
例)
家具・家電・火災保険など
似た言葉ですが別モノです。
建ってからやっぱ支払い必要だった…
ということがないようわからない部分は
しっかり担当に確認しましょう。
付帯工事は建物に含む。
付帯工事は建物本体とは別に必要な工事で、
費用はハウスメーカーに支払うため
建物に含むものとします。
付帯工事の具体的な例として、
- 水道や下水の工事
- 敷地を整える工事
- 地盤を強化する地盤改良
etc…
土地状況に応じて変わる費用が多いです。
解体や外構工事などは直接業者へ
発注するケースもあります。
こちらの記事で詳しく解説しています。
【タイミング別】注文住宅の諸費用
注文住宅の諸費用は
様々なタイミングで払う必要があります。
- 土地購入時:約73万円
- 建物建築時:約53万円
- 住宅ローン実行・引渡時:約200万円
- 入居後:約49万円
建物や土地の条件にもよりますが、
これが目安です。
今回はタイミング別でどんなものが
いくらかかるか解説していきます。
土地購入時
土地購入時にはこれらの諸費用がかかります。
項目 | 金額 | 確認方法 |
土地 仲介手数料 | 物件価格×3%+6万円+消費税 例)物件600万円➡26.4万円 | 不動産会社 |
土地売買契約 印紙代 | 物件価格による。 例)物件600万円➡0.5万円 | 不動産会社 |
土地ローン 印紙代 | 借入金額による 例)借入600万円➡1万円 | |
土地ローン 手数料 | 銀行による 例)約3万円 | 銀行 |
土地ローン 保証料 | 銀行による 例)借入額×2%+消費税 借入600万円➡13.2万円 | 銀行 |
土地ローン 抵当権設定費用 | 借入額×0.1%+その他報酬・調査費用等 例)約4万円 | 司法書士 |
土地 所有権移転費用 | 評価額×1.5%+その他報酬・調査費用等 例)約10万円 | 司法書士 |
境界杭打設費用 | 物件状況による 例)約15万円 | 測量会社 土地家屋調査士 |
土地購入時には最大73万円ほどかかります。
段取りで忙しくなります。
わからないことは、
各担当フル活用で!
建物建築時
建築時にかかる諸費用はこちら。
項目 | 金額 | 確認方法 |
建物請負契約 印紙代 | 物件価格による 例)物件3000万円➡1万円 | ハウスメーカー |
地鎮祭 | 地域による 例)玉串料2万円・お供え2万円・近隣挨拶1万円 | 神社 |
つなぎ融資 印紙代 | 借入金額による 例)借入1500万円➡2万円 | |
つなぎ融資 手数料 | 銀行による 例)約3万円 | 銀行 |
つなぎ融資 保証料 | 銀行による 例)借入額×2%+消費税 借入1500万円➡22万円 | 銀行 |
ここではMAX53万円ほどかかります。
つなぎ融資は、
ハウスメーカーへの着工金や中間金を支払うためのローン
です。
今はこの程度の理解でOKです。
手続で必要な
住民票や印鑑証明も
お金がかかりますね!
住宅ローン実行・引渡時
ついにローン実行・引渡!
かかるお金はこちら。
項目 | 金額 | 確認方法 |
家具家電 カーテン | 物件による 例)平均100万円前後 | 各購入先 |
火災保険料 | 物件・内容による 例)5年支払い5万~10万円 | ハウスメーカー |
住宅ローン 印紙代 | 借入額による 例)借入3000万円➡2万円 | |
住宅ローン 手数料 | 銀行による 例)約3万円 | 銀行 |
住宅ローン 保証料 | 銀行による 例)借入額×2%+消費税 借入1500万円➡22万円 | 銀行 |
つなぎ融資 金利費用 | 借入額・期間・金利による 例)10万~20万円 | 銀行 |
建物 表示登記 | 物件・依頼先による 例)7万~10万円 | 土地家屋調査士 |
建物 保存登記 | 建物評価額×0.15%+その他報酬・調査費用等 例)4~6万円 | 司法書士 |
建物 抵当権設定 | 借入額×0.1%+その他報酬・調査費用等 例)4~6万円 | 司法書士 |
引越費用 | 距離・時期・量による 例)10万~20万円 | 引越業者 |
ローンの実行前後でかかるのは約200万円ほど。
もちろん家具家電や引越費用は状況によるので、
もっと少ない可能性もありますね。
いろんな場面で住民票など
必要な書類取得があります。
マイナンバーカードを
有効活用しましょ!
入居後
入居後にかかる諸費用はこちら。
項目 | 金額 | 確認方法 |
土地 固定資産税 | 【200㎡を超える土地の場合】=(A+B)×1.4% 例)250㎡評価額420万円の場合 | 各市町村役場 |
建物 固定資産税 | 【120㎡を超える建物の場合】=(A+B) 例)150㎡評価額2000万円の場合 | 市町村役場 |
土地 都市計画税 | 【200㎡を超える土地の場合】=(A+B)×0.3% 【200㎡以内の土地の場合】=評価額×1/6×0.3% 例)250㎡評価額420万円の場合 | |
建物 都市計画税 | 評価額×0.3% 例)評価額2000万円×0.3%=6万円 | |
土地 不動産取得税 | 評価額×1/2×3%ー〔AかB多い金額〕 例)土地250㎡評価額420万円、 | 各振興局 |
建物 不動産取得税 | 評価額ー1200万円×3% 例)建物150㎡評価額2000万円 | 各振興局 |
主に税金がかかります。
下記条件でおおよそ48.48万円の税金がかかることになります。
- 土地
面積:250㎡
評価額:420万円 - 建物
床面積:150㎡
評価額:2000万円
固定資産税・都市計画税は4期分割、
不動産取得税は一括での支払いです。
不動産取得税の負担は大きいので注意が必要です。
かかることがわかっていないと
なかなか大変な金額ですよね。
注文住宅の諸費用丨重要なQ&A
ここまでひたすら諸費用をあげていきました。
なんと諸費用の合計はおおよそ375万円!
かからない費用もあるかもしれませんが、
最大でこれぐらいになります。
予算の計画ができてない方は対策が必要です。
対策についてはQ&A形式で
必要なことを伝えますね!
Q:諸費用は借入できるの?
A:固定資産税などの税金を除く諸費用は借り入れできます。
条件は借り入れする項目の見積書や請求書、領収書を提示することです。
家具家電・カーテンも借入可能ですが、請求書や領収書など
提示物が多くなるため結構めんどうです。
手元から出せるなら借入しないほうが楽ではあるかと思います。
Q:諸費用は安くできるの?
A:交渉・内容変更等で安くできます。
具体例は、
- 登記の報酬部分の交渉。
- 火災・地震に強い建物にして火災保険を安くする。
- 引越しの繁忙期を避ける。
etc…
などが考えられます。
建物や土地でも価格を抑えられます。
わかる範囲のコストダウン方法を
まとめた記事を参考にしてください。
Q:見積もりは誰が取るの?
A:ハウスメーカーにより動きが変わります。
私の勤めていたところでは、
営業が見積もりをとってました。
他では建主が各方面の見積もりを
取ることもあります。
項目によっても違うので、
営業に確認しながら一つずつ調べてみましょう。
まとめ丨注文住宅の諸費用が375万円もかかるか確認しよう!
- 注文住宅の諸費用は最大375万円(ほむら調べ)
※建物や土地などの条件により変動あり! - 注文住宅の諸費用は、
借入できるし、安く方法もある。
担当に確認して感覚を具体的にしましょう!
説明ででてくる税金の軽減措置などについては、
2022年に使えるものがこちらの記事で解説しています。
補助金・助成金なども予算の負担軽減に
役立つと思うので使えるものは使いましょう。
コメント