【新築で予算オーバー!?】よくあるお金がかかる間取り8選

建て方
  • こだわりがないから担当者さんの言う通りにしている。
  • とにかく予算を抑えないといけない。
  • 間取り作り始めるけど、何にお金がかかるかわからなくて心配。

そんな方々へ向けて、どんな間取りや要望にお金が発生するかをお伝えしていきます。

工務店の担当者は基本的に使いやすいようにとても良い提案をしてくれることと思います。ただ、それが本当にあなたにとって必要なものかどうかは別問題です。

そりゃあれば嬉しいと思うかもしれませんが、家づくりは全部を詰め込むことはできません。あなた自身がメリット・デメリットを把握した上で、選択できるようにしていきましょう。

それではいきましょう!

その前に・・・どんな要素にお金がかかるか。

新築住宅でお金がかかる要素は・・・基本的に全部です。

材料・手間・・・何かが変わったり増えればお金が増えると思ってください。

工務店によっては1坪何十万円という形で標準単価を設けていることがあります。その中に基本的な仕様の予算を入れ込んでいたりするので、打ち合わせする工務店毎に確認は必要です。

間取り関係で金額が上がる要素をまとめてみました。

  • 扉(各部屋の出入りや収納扉など、サイズや仕様にもよる)
  • 壁(仕切るか仕切らないか、吹抜け分の壁など)
  • 収納(追加する棚の枚数や種類、壁のくぼみ(ニッチ)など)
  • 窓(サイズや数、形状など)
  • 床(土間やタイル仕上げの部分、無垢床など)
  • 暖房器具(色や形状など、設置数、床上か床下かによる)
  • 電気配線照明(複数箇所での操作やセンサー、照明器具の種類や数)
  • 造作家具類(外部のデッキやカウンターや棚など)
  • 構造体(柱抜きで大きい空間を作るなど構造を強化する場合に金額があがったり)

などなど・・・

工務店によっては「これは標準ですから~」って言い方をする場合もありますが、かかっているものはかかってます。企業努力の部分もあるかもしれませんが、物だけで判断するのであれば少し冷静になっていただく必要があります。

お金がかかる間取り8選

吹抜け

吹抜けとは間の天井・床を抜いて開放的にしたり、陽の光をたくさん入れるための手法です。金額は内部足場が必要になったり、その分外壁も増えていたりするので、床があるのと同じぐらい増える工務店がほとんどです。

知っておきたいデメリットをまとめました。

  • 空間が大きくなるため光熱費がかかりやすい。
  • 各階の音が聞こえやすい。
  • 屋根勾配なりに天井を斜めにする場合、断熱によっては雨や鳥の足音などが聞こえやすい。
  • 窓がある場合、掃除が大変。(小さい虫とか乗っかります。)

デメリットがわかった上でどうしても吹抜けを設けたい方は階段と合わせることと、日差しをしっかり入れることを考えましょう。最低限の吹抜けで最大限活かせるかと思います。

吹き抜けがほしい、という方は寒くならないよう対策をまとめた記事が参考になります。

スキップフロア

スキップフロアとは1階と2階の間に設けられた中間の床などのことを指します。スキップフロア下を大きい収納にでき、空間に変化をつけられるため人気があります。

大手ハウスメーカーさんでもスキップフロアを商品として打ち出しているところもあるぐらいです。どこも素敵です。

お金がかかる理由は、材料と手間です。広さによりますが、何十万も変わってくるかと思います。デザインにこだわりがあり、取り入れたい場合は以下のデメリットをしっかり考えるようにしてください。

  • 間取りによっては動線が複雑。
  • バリアフリーとは真逆。
  • スキップフロア下は高さがないため収納として使いにくい。
  • 段差が増えて掃除がしにくい。

デメリットは使い勝手に影響するので、家事のしやすさを重視する場合は避けたほうが無難と言えます。

でも、適度に空間が分けられるので、ほどよい距離感をつくることができるかもしれません。書斎やお子様のフリースペースなどを設けるととても良い雰囲気になりそうですね。

ロフト・屋根裏

屋根裏などのことですね。こちらもあまりオススメはしませんが、夢はありますよね。コストがかかる理由は屋根の断熱材や床・壁などを仕上げる主に材料費です。

夢をわかった上でオススメしないので、。個人的にはお金をかけるなら、小屋裏じゃなく普通に空間を作ったほうが良いと思います。お金がかかる以外のデメリットはこんな感じです。

  • 上がり方にもよるが出し入れがしにくいため収納としては使いにくい。
  • 作りによるが、夏暑い。
  • 屋根の断熱の材料や方法によっては、雨や鳥の足音が聞こえやすい。

部屋として使う場合は注意が必要なデメリットばかりです。憧れで実現したい場合は、デメリットに対して対策もしっかり考えましょう。

子供がかなり喜ぶので、子供のためのお家づくりの場合は取り入れてもいいのかもしれませんね。

洗面所と脱衣室を分ける

洗面脱衣室を洗面所と脱衣室の2つにわけるのは、スペースや予算の都合がつけばオススメしたい方法です。金額が上がる要素は扉の数が増えること、それぞれそれなりの広さが必要になることです。

分けることのデメリットとしては、

  • それぞれの空間が狭く感じる。
  • 物干しが置きにくい。
  • コンセントやスイッチを付けるスペースが減る。
  • 暖房が考えにくい。
  • 採光が考えにくい。

オススメしたい理由は、、、

  • 誰かが入浴中でも洗面化粧台が使いやすい。
  • トイレ近くに設置できた場合、トイレ内の手洗いを削減できる(不潔でしょうか?)
  • 場所によっては帰宅後の手洗いもしやすい。
  • 来客時に案内しやすい。

それぞれ気になるメリット・デメリットばかりのため、要検討です・・・。もし私が新しく家を建てるとしたら取り入れたいなと思ってます。

小上がり

床に1~2段の段差をつけたスペースのことで、段差部分を収納にするケースもあります。高低差ができるため、空間に変化をだせます。畳にすることが多く、昼寝やお子様の遊びスペース、客間などとして活用することが多いです。

材料と手間でコストがかかります。収納などの造作をする場合は金額がさらにあがります。

引出などを造作で作る場合、作りによるかと思いますが、変形などで長く快適に使えない可能性もありますし、おそらく割高です。

Panasonicさんの畳が丘という既製品や、ニトリさんの畳収納ユニットベンチなどを検討してみてください。思い通りの形にできないというデメリットはありますが、価格を少し抑えられるためコスパは良いです。

客間の2方向を扉にする。

リビングつながりで客間を2方向を扉にし開放的にできるよう希望をいただくことが多いです。

通路に面している場合、開放できた方が広く活用できるのはもちろんなのですが、その分扉の費用がかかります。扉1箇所に10万前後かかる可能性があります。

2方向つながるような客間のとり方自体、通路が長くなりますので接しているのは1面だけの方が間取りとして効率的ではあります。

設計の段階から少し注意いただくと0.5~1坪広さも削減できる可能性がありますので、気にしてみてください。

半端な寸法

基本寸法や尺貫法という考え方があり、それにそって建材などの寸法が決められていることが多いです。基準となる数字は0.91mや1mです。工務店によって違うので確認してみましょう。

0.6mや0.2mなど基本寸法と関係ない寸法が間取りにある場合、歩留まりが悪くなります。ようは材料を加工する手間が増えたり、変に材料が残ったりすることがあります。

同じ材料でできるだけ抑えて建てたいという場合には細かい寸法をできるだけ使わないことも大事になります。工務店からの提案は基本的にきれいな寸法で作ってくれると思うので、よっぽどのことが無い限り、そのルールを壊さないよう注意しましょう。

ただ、これ私が勤めていたところではあまりうるさく言われませんでした。工務店によっては融通は効きますが大工さんが大変になります。大工さんの効率や質の良い家を作って欲しいという思いが強い方は気にしてみてください。

回遊動線

回遊動線は多方向から目的の場所に行けるようになっている間取りのことです。家事で行ききがラクで便利なため、奥様からご要望をいただくことが多いです。

コストがかかる理由は、扉が増えること、通路の分、坪数が増えやすいことです。

その他にも動線にスペースを使うため、収納が設けにくいデメリットも出てきます。

いろいろなバランスを考えた上で、飲み込めるデメリットかどうかしっかり確認しましょう。

まとめ

今回は間取りを作るときにお金がかかる要素をお伝えしていきました。でも、家づくりでかかるコストはこれだけではありません。

どんなことにもメリット・デメリットがでてきますので、それに対してお金を費やすべきかどうか流されずしっかり判断できるようにしましょう。

少しでも皆さんのお家づくりのお役に立てると嬉しいです。

ぜひ、素敵な間取りを実現してください。

それではまた。

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