農家・漁師の注文住宅の情報
あまりないよね。
たしかにな!
裏玄関の間取りとか
参考にしたいんだけどな。
いつもご苦労さまです!
私のお客様の半分は
農家さん・漁師さんだったので
裏玄関のポイントを解説します!
農家・漁師の住宅の情報は
ネットでもかなり少ないです。
他の住宅と大きく違うのは裏玄関ですよね。
裏玄関の間取りには、
- 3つの動線パターン
- 3つの気をつけたいポイント
があります。
これらを抑えれば、
農家・漁師の間取りの形はかなり考えやすく
なります。
参考にしてうまく計画を進めてくださいね!
農家・漁師の間取りの特徴
農家・漁師の住宅には特徴があります。
- 裏玄関がある
- 裏玄関にシンク
- 裏玄関に洗濯機
- 浄化槽
- 大きい食品庫・ストッカー
- 応接室・仕事場
- 風除室
etc…
など一般的にはないようなものがあります。
しかも、
間取りが特徴的で参考資料が少ないです。
特に裏玄関は毎日使うため設計でも気を使います。
ポイントをおさえて使いやすい間取りを目指してください。
農家・漁師の裏玄関丨動線3パターン
農家・漁師の裏玄関の間取りには3パターンあります。
- 裏玄関➡玄関ホール
- 裏玄関➡洗面脱衣
- 裏玄関➡その他のホール
生活にあったものを選べるようそれぞれ解説していきますね。
裏玄関➡玄関ホール
裏玄関をでると表玄関のホールにでるパターンです。
メリットはこんな感じ。
- 玄関ホールにトイレがあると、どちらからも用を足しやすい。
- 裏・表と人の出入りする場所がまとまるため、動線を考えやすい。
デメリットもあります。
- 裏玄関内に洗濯機やシンクが設けられないと表玄関に汚れ・臭いを持ち込みやすい。
- 間取りによっては玄関ホールが無駄に広くなりやすい。
場合によってはポーチも玄関・裏玄関で共有するケースもありますが、
タイルは汚れ目立ちやすいので極力分けることをおすすめします。
私の父は農業関係者でしたが裏玄関はありませんでした。
臭いや汚れはやっぱり目立ってましたね。
裏玄関➡洗面脱衣室
裏玄関をでると洗面脱衣室に入るパターンです。
こんなメリットがあるので、一番人気です。
- 裏玄関で洗濯機やシンクを設けられない場合、普段使い用と兼ねることができる。
- 洗面脱衣で準備してから仕事に行きやすい。
- 帰ってきたときもそのまま洗濯・入浴を済ませることができる。
- 生活空間に臭い・汚れを持ち込みにくい。
ただ、注意しないと洗面脱衣室が使いにくくなります。
- 洗面脱衣室を家族が使っていると使いにくい。
- 洗面脱衣室が回遊動線だと扉だらけで、コンセントやスイッチの位置が限られる。
動線のパターンとしては一番機能性にすぐれています。
ですが、洗面脱衣室は動線が集中しやすいので洗面と脱衣を分けるなどして、使い勝手が悪くならないよう計画するといいです。
洗面と脱衣を分けるのは普段の使い勝手も◎
ただ間取りが大きくなりやすいので注意!
裏玄関➡その他のホール
表玄関とは別にホールを設け、そこから裏玄関へ移動できるパターンです。
こんなメリットがあります。
- 他の空間の使い勝手が悪くなりにくい。
- 様々な場所へ動線を繋げやすい。
デメリットはこんな感じ。
- 間取りが大きくなりやすい。
- 採光がとりにくい。
間取りの組み方次第でいろんなつながりをつくることができると思います。
仕事場や応接室など必要な要素が多い場合には使い勝手がいいかもしれません。
大きさにゆとりがあるときは検討してみたいですね。
農家・漁師の裏玄関丨計画のポイント
農家さん・漁師さんの裏玄関の計画には動線以外にも気をつけたいポイントがあります。
- 仕事に行きやすい位置に設ける
- 来客が間違わない位置・デザインにする
- 汚れが目立ちにくいデザインにする。
日常で使うからこそ細かい部分に気をつけていただければと思います。
仕事に行きやすい位置に設ける
裏玄関の位置は基本的に仕事に行きやすい位置に設置するのがおすすめです。
気をつけるべき要素は、
- シンプルに仕事へ向かう方向
- 雪がたまりにくい場所
などがあげられます。
北国や積雪地域においてはかなり重要です。
単純に表玄関と同じ面に設ければ
除雪の労力が少なく済みます。
吹き溜まりの影響も考えなくてはいけません。
元々の住居でどの面にできやすいか、
伝えて間取りを作成してもらいましょう。
雪の影響は馬鹿にできません…
間取りのヒアリングを受けた際に
対策を依頼しましょう。
来客が間違わない位置・デザインにする
農家の場合、
決まった人が来ることが多いと思いますが、
設計者としては一応意識します。
裏玄関の位置を変えるのが明確です。
表玄関と近くに裏玄関が来てしまうときは、
- 扉本体のデザイン
- 表玄関周辺の
- 照明
- インターホン
- 表札
- ポスト
などのレイアウト・デザイン
などで区別する必要があります。
扉の断熱グレードにこだわると、
扉のデザインは似た雰囲気になるので、
レイアウトで識別できるようにしましょう。
汚れが目立ちにくいデザインにする
農家・漁師の玄関に限らず、
タイルの汚れは結構目立ちます。
これらに気をつけてみてください。
- タイルに柄がある。
- 一枚に複数の色が使われている。
- 目地の色は黒以外にする。
- タイル本体は中間色がおすすめ。
※極端に濃い薄い色は避ける。 - 持ち込む汚れの色から判断する。
単調なものは汚れが目立ちやすくなります。
毎日の出入りがあるので、極力目立たないものを選びたいですね。
天然っぽいタイルは
色柄が複雑なため
個人的におすすめ!
農家・漁師が気をつけたいその他のポイント
その他にも気をつけたいポイントがあります。
- 浄化槽
➡補助金があれば条件など要確認 - 外壁の色
➡カゴメや虫の糞が目立たない色
➡白・黒など極端な単色を避ける - 農地・農振(農家さん限定)
➡期限内に手続する必要あり
- 融資先
➡JAやJF、一般銀行どちら?
外壁はともかく、
手続をしないと着工・完成できないような
恐ろしい事態になります。
農協や漁協、ハウスメーカーなど
担当者にしっかり相談・確認をして
スケジュールをたてて計画を進めましょう。
地域によって申請のルールが
違ったりするので注意!
農家・漁師が気をつけたい裏玄関のまとめ
- 裏玄関からの動線3パターン
- ↔玄関ホール
臭い・汚れ対策をする。 - ↔洗面脱衣
使い勝手に気をつける。 - ↔その他のホール
坪数に気をつける。
- ↔玄関ホール
- 裏玄関の計画のポイント
- 仕事に行きやすい。
- 来客が間違わない。
- 汚れが目立ちにくい。
農家・漁師の注文住宅は難易度が高いですが
得意とするハウスメーカーもいたりします。
頼れるパートナーを見つけて注文住宅を
実現していきましょう!
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