【家もお金も生活もスッキリ】新築前の断捨離

事前準備

ものが多いから新築では収納がたくさんないとダメだわ…

収納多くてお金かかったらどうしよう?

何かいい方法ないかな?

今回の記事では新築のための費用を抑える可能性がある断捨離について解説していきます。

  • 断捨離とは?
  • 新築前にやることでメリットいっぱい。
  • 新築するから断捨離…の危険性
  • 新築でできる収納の種類
  • 収納の考え方のポイント
  • 収納を検討できるツールの紹介

営業として50棟ほど住宅の建築に携わってきました。
みなさん、ほとんどの方が収納に敏感でした。
できるだけゆとりをもって収納を確保したいという方が多かったです。

新築の失敗に関するどんなアンケートでも収納が上位にきています。
そのほかの失敗ももちろんですが、これらの失敗を回避することができれば…
新築で成功できる可能性が高くなるということです!

今回の収納に関する記事が少しでも新築計画成功のヒントになれば嬉しいです。

それではいきましょう!

新築成功のヒント:断捨離

「断捨離」とは、不要な物を「断ち」「捨て」、物への執着から「離れる」ことにより、「もったいない」という固定概念に凝り固まってしまった心を開放し、身軽で快適な生活と人生を手に入れようとする思想である。
引用:Wikipedia

単なる片付けとは違うようです。

モノが少ない、モノへの執着が少ない人のことをミニマリストと呼ぶようです。
近年、テレビやユーチューブ、書籍などでもよく聞く言葉となりました。
断捨離をしていくと、このミニマリストの生活形態に近づいていきますよね。

逆に、モノへの執着や愛情が豊かな人のことをマキシマリストと呼ぶことがあるようです。
こちらはあまり聞きませんね。

新築・中古・賃貸問わず、住宅で成功する可能性が高いのはミニマリストです。
(そもそもミニマリストは持ち家を購入する人は少ないかもしれませんが・・・)

理由は以下のようなことがあげられます

ミニマリストが新築で成功しやすい理由
  • 収納に必要な広さが少ない。
  • モノが少ない。
  • モノが増えない。

それぞれなぜ成功しやすいと言えるのかを次の項目で見ていきましょう。

新築前の断捨離メリット:収納に必要な広さが少ない。

収納に必要な広さが少ないことのメリット
  • 建物金額を抑えることができる。
  • 光熱費を抑えることができる。
  • 収納以外のものに重点をおくことができる。

モノが多いマキシマリスト寄りの方はどうしても、必要な収納面積も大きくなります。
収納面積が大きくなると建物も大きくなります。
光熱費はどんなに建物の性能が良くても暖房する面積に大きく影響されます。

その点でミニマリスト寄りの方は建築費、光熱費を抑えやすいです。
持つモノが少ないという点で、建物の必要な面積を小さく設計しやすく、建物内を最低限のエネルギーで快適にすることができます。
他のことにお金やスペースを活用できるため、新築計画で成功する可能性が高いと言えます。

同じ予算だとしたら、モノが少ない方が新築計画に融通が利きやすいのは当然ですね。

新築前の断捨離メリット:モノが少ない。

モノが少ないことのメリット
  • 引越しがラク。
  • 掃除がラク。
  • 管理がラク。

モノが少ないため引越しがラクです。
荷造りの時間が少なく済み、場合によっては引越し料金も少なく済むかもしれません。
ただでさえ新しいなれない環境です。
一般的に新築は乾燥するため、引越しの忙しさも相まって風邪をひく話をよく聞きます。
バタバタするときの負担は少ない方がいいですよね。

床やテレビ台、収納などの上にモノを置いたりしますが、そういった場所の掃除もラクになります。
お子様が小さいご家庭だと清潔感も大事ですし、お子様がモノを手に取る危険も少なくなります。
普段掃除が苦手という方も、モノが少ないことでラクになり習慣になりやすかったりもしそうですね。

みなさんは、ものをよく探しているという記憶はありませんか?
持っているモノが多いと探すのが大変だと思いますが、
少ない場合しまっている場所が限られるため探すのがとてもラクです。
そういった意味でモノへの管理が行き届きやすいというメリットがあります。

私の場合、冷蔵庫の中の断捨離が下手です。
いけないと思いつつ、よく食材を腐らせてしまうことが多いです。(現在、改善中)
この問題も冷蔵庫をいっぱいにしないことで、電気代も安くなり賞味期限の管理もしやすくなります。
前項目でもあった通り、光熱費が安くなって、掃除もしやすくなるという点で冷蔵庫と新築は共通点がありそうですね。

新築前の断捨離メリット:モノが増えない。

モノが増えないことのメリット
  • 買うモノが少ないため出費が少ない。
  • 必要な収納の量が増えない。

モノが増えにくいということは、買う機会も少ないということです。
出費が少なくり、住宅ローンの返済もラクになり、将来のお金も考えやすくなります。

モノが増えてくるとモノが収納からあふれたり、収納家具を別で購入するケースがあると思います。
モノが増えないとそういった危険も少ないです。

ただこのモノが増えないというのは一時的な断捨離だけではどうにもなりません。
身も心もミニマリストになる必要があり、新築直前だけではとても難しい問題です。

新築するからミニマリストになる…というのは逆にリスクになることもあります。

新築するから断捨離をしよう、ミニマリストになろう…の危険性

新築前に断捨離をする、ミニマリストを目指すことのリスク
  • 将来的なモノの見通しが立ってないと結局収納が足りなくなる。
  • 判断が甘いと手放したモノをまた買ってしまい、出費が増える。
  • 家族の同意・理解がないと、維持・管理が難しく、喧嘩の危険性がある。

もともとミニマリストじゃないからこそ出てくるリスクですね。
一つ一つのモノに対しての判断を誤るとこのような事態になります。

私は嫁さんと2人で過ごしていますが、お互いモノに対する考えが違います。
嫁さんは捨てるのは勿体無い、まだ使えると考えますが、
私はモノを手放していった方が管理がラクだしスッキリすると考えます。
たまに喧嘩します。笑

断捨離前に必ずやってほしいこと、気をつけてほしいことがあります。

断捨離で気をつけること
  • 1人で勝手に決めず家族会議で断捨離の方向性・判断を決める。
  • 家族会議でこれから増えるであろうモノを予想する。
  • 家族を無理やり説得しない。
  • 手放すべきかどうか、モノとしっかり向き合い考える。
  • 手放すモノを一旦避難させて、本当に使わないか確かめてみる。
  • 確かめるためにも、できるだけ早い段階から動き始める。

1日で終わるような簡単なものではありません。
必ず新築計画で動き始める前に上記のことに気をつけながら、進めるようにしましょう。

具体的な断捨離の方法

それではさっそく断捨離をしてみましょう。
今回は新築をふまえた断捨離に重点をおいて考えていきます!

大まかな流れは以下の通りです。

新築をふまえた断捨離の手順
  1. 家族会議を開く。
  2. モノを把握する。
  3. 将来的に増えるモノを予測する。
  4. 手放すモノ候補をあげて、間取り検討時まで隠す。
  5. 引越しまでに「ゆっくり」手放していく。

ざっくり6STEPでスッキリさせていきます。
それぞれのSTEPを見ていきましょう。

STEP1:家族会議をひらく。

このSTEPでやるべきこと
  • 新築に向けて将来の話をしライフプランを立てる。
  • 断捨離について、家族の同意・理解を得る。
  • 役割分担をする。

将来のことも、所有するモノに関わってきます。
こんな将来にしたいから、こんなモノが今後必要になりそうだ…
という予想を立てるための材料になります。

別の記事の中では未来予想図を作ると書いてます。
お家づくり・断捨離どちらも進める上での最初の動きは、家族と方向性を合わせるということです。
同じ方向を目指して動けるように準備を進めていきましょう。

STEP2:モノを把握する。

このSTEPでやるべきこと
  • 今の住まいにあるモノリストを作る。
    ※細々したものはジャンル分けして、収納箱単位で記録する。
  • 新しい住まいに持ち込むモノは寸法まで記録する。

現状が把握できなければ、十分な対策を検討ができません。
まずは、モノがどれだけあるのか把握しましょう。

明らかにいらないと思うものはこの段階で手放して大丈夫です。
悩むものはそのまま残しあとのSTEPで手放すべきかどうかを検討していきます。

STEP3:将来的に増えるモノを検討する。

このSTEPでやるべきこと
  • 家族会議で立てたライフプランやモノリストを材料に今後増えるもの予測する。
  • 増えるモノの寸法をざっくり確認しておく。

例えば、若いご夫婦の場合に新しい家族が増えたたらそのためのスペースも考慮する必要があります。
収納の広さや確保する収納の広さにも影響すると思います。

可能であれば買いたい商品自体が決まっているとベストですが、そこまでいくとかなり大変です。
増えるモノの数が多い場合は疲れない程度に確認してください。

あとあとの後悔に繋がりやすいのが、ソファや冷蔵庫、冷凍庫などです。
私は漁師さんの知り合いからよく魚をいただくので、冷蔵庫だけでは入りきりません。
やっぱりあとあと冷凍庫がほしいけど入り切らないとか・・・。

今は子供が小さいから古いソファを新築に持ち込むという方が多いです。
買い替えるときに希望のモノがはいらなかったとか。

今後のイメージがどれぐらいできているかが、後悔を少なくできるかに影響してきそうですね。

STEP4:手放すモノ候補をあげて、間取り検討時まで隠す。

このSTEPでやるべきこと
  • 手放すモノ候補を決める。
  • 候補を間取り検討時まで隠しておく。

本当に候補として上げたモノが手放してもいいものか、確かめるのがこのSTEPの目的です。
頭で考えてもわからない部分も多いと思います。
間取りを見てイメージがわからないのと同様で、モノが無くなってみないと本当に手放して良いかわかりにくいモノです。

モノが無くても大丈夫とわかるのは早い方がいいです。
ですが、所有しているモノのイメージが必要になるのは間取りを検討するときです。
工務店に相談して1回目の間取りを提示してもらったときが一つの締切になると思います。
それまでに一度仮で手放してみて感覚を掴んでおくようにしましょう。

手放すモノとして一度考えていただきたいのが、

  • センターテーブル+ソファ
  • ダイニングセット

のどちらかです。

私も1年以上ダイニングなしですが、おすすめできます。
気になる方はこちらで詳しく解説してます。

ここまでが大変でしたが、ここから先の断捨離はゆっくり気楽に進めていきましょう。

STEP5:引越しまでに「ゆっくり」手放していく。

このSTEPでやるべきこと
  • 候補で必要ないとわかったモノをゆっくり手放していく。
  • メルカリ・知り合いなどで必要な人の元へ。
  • どうしてももらい手がない場合は、感謝して処分する。

ここでは「ゆっくり」がみそです。
手放すモノのもらい手がすぐ見つかるわけではありません。
ここでのリミットは「引越し」です。
メルカリなどで出品後に様子を見ながら作戦を考えながら、リミットまでにもらい手を見つければいいんです。
なのでこのSTEPは焦らずゆっくり作戦を考えながら進めていきましょう。

どうしてももらい手がつかないものがあるときはリミットの引越しのときに処分しましょう。
できるだけ感謝の気持ちを伝えて手放してあげてくださいね。

断捨離に使えるツール

モノと説明書を管理できるアプリ「トリセツ」

みなさんは家電や家具を購入した際についてくる説明書はどのように管理してますか?
ファイルに挟めたりしてると思いますが、それらをこのアプリを通してみれるようにできます。
(といっても公式HPのPDFデータが見れるだけなのですが…)

ただ、このアプリにモノを登録しておくことで、一覧で所有しているものがわかるようになります。
今回のSTEP2でモノを把握する際に活躍できると思いますので、使ってみてください。

私は保証書だけを残して、他は登録後処分してしまっています。
家のもの全部となるとなかなかの量なので、とてもスッキリしました。

トリセツ-取扱説明書管理アプリ

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収納家具を具体的にイメージできる「収納サイズシミュレーター(無印良品)」

みんな大好き無印良品です。
どう収納するか検討できシミュレーターです。
実際にある商品を並べて検討することができるため、立てた計画を実現しやすいです。

シンデレラフィットという言葉はご存知でしょうか?
元々の意味は違うそうなのですが、収納が隙間なくぴったり収まるときのことを指すようです。
まさしくそれを目指すのに役立つ素敵なツールです。

備付収納のイメージができる「収納プランセレクトツール(南海プライウッド)」

南海プライウッド(株)とは建築関係の材料を扱っている会社です。
主に収納が魅力的です。

収納商品のラインナップが素敵で、備え付けの収納を検討するのに使えるのがセレクトツールです。
使いこなすには少し慣れが必要ですが、家全体の収納を検討できるため、私も住宅の提案時に使ってました。

さらに収納デザインソムリエという収納メーカーのプロによるメディアがあります。
収納に特化した家づくりに役立つ記事がたくさんありますので、参考にしてみてください。

トランクルーム

貸し倉庫等の施設やサービスのことで、月々の賃料を払うことで物入れとして活用することができます。
都会の場合、サービスが多いため選択できますが、田舎だとない可能性もあります。

学生時代の思い出や使う季節が限定されているようなものを収納すると住宅がスッキリします。
必要なときにすぐ取り出せないデメリットはありますが、住宅スペースを抑える場合には有効です。

新築前の断捨離:まとめ

新築前の断捨離についてのまとめは以下の通りです。

断捨離のメリット
  • 必要な収納が少なくなるため、建築費・光熱費を抑えやすい。
  • モノが少なくなるため、引越し・掃除・管理がしやすくなる。
  • 継続できると、モノが増えないため出費が少なくなる。
断捨離の注意点
  • 家族会議で理解・同意を得て、ライフプランを立てる必要がある。
  • 早めにしっかり手放すか検討しないと再購入や収納不足などのリスクがある。
新築をふまえた断捨離の手順
  1. 家族会議を開く。
  2. モノを把握する。
  3. 将来的に増えるモノを予測する。
  4. 手放すモノ候補をあげて、間取り検討時まで隠す。
  5. 引越しまでに「ゆっくり」手放していく。

どうでしょう?
スッキリさせられそうですか?

新築前にやるメリットはとても大きいと思います。
なんとか時間を作って行うことで間違いなくお家づくりの役に立つはずです。

みなさんのお家づくりのヒントになれば嬉しいです。
それではまた!

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