掃除のしやすいお風呂がいいわ!
でもお金はかけられないし・・・
今回は新築で掃除のしやすいお風呂の選び方をご案内していきます。
家のお風呂で使う水の量は全体の約4割で、キッチンやトイレを抜いて1位なんです。(参照:水資源の利用状況|国土交通省)
体の汚れを落とす場所でもあるので、その分汚れもつきやすいかと思います。
お風呂掃除は大変ですよね。
細かい部分も多いので、私は嫌いです。笑
新築営業を通して感じた「こうすればお風呂のコストも抑えられて掃除もしやすいの!」にを伝えていきたいと思います。
それではいきましょう!
新築のお風呂はパーツを減らすと「コストも抑えて」「掃除も楽」
お風呂は取り外し可能なパーツがたくさんあります。
パーツが多いほど掃除する場所が増えてしまいます。
そこで、私がぜひおすすめしたいのはコストと掃除のしやすさを考えてお風呂のパーツを減らしていく方法です。
個人的に無くしても問題ないと思えるパーツは、
- カウンター
- 鏡
- 棚
- 風呂フタ
- フタフック
- シャワーフック
- タオル掛け
の7個です。
各パーツはメーカーによってなくせない場合もありますので、減らしたいものをはっきりさせた上で要望こたえてくれるところを探すのがスムーズかと。
- 各パーツの必要な掃除
- つかえる代用品
- 注意点
などを解説するのでお風呂の仕様検討に役立てていただけると嬉しいです!
なくせるお風呂パーツ:カウンター
カウンターはシャンプーやボウルなどの道具を一時的に置くためのものです。
日常的にボウルを置いて使うような方でなければ無くなっても不便することはあまりないのではないかと思います。
私のようにズボラな方はカウンターがあることで、物が置きっぱなしになりお風呂場の中でも汚れやすいスペースの一つになってしまいます。
カウンターの掃除方法
最近のものはほとんど外してキレイにすることが可能です。
汚れは表面だけではなく裏面・壁面にも着くので全体的に掃除し戻します。
昔よりもシンプルな形状で掃除はしやすくなってきていますが、部品や突起など溝ができたりは避けられないので掃除を考えるとない方がいいという意見は多いです。
カウンター無しの場合、水栓の位置が低くなる。
私が担当したお客様でも経験があるのですが、カウンターを無くすと水栓が低い位置に設定されます。
メーカーによっては要望を伝えることで水栓位置を下げずにカウンターを無くすことができますが、気が付かずにそのまま低い位置に設定されてしまうこともあるようです。
水回りの図面が必ず出てきますので、水栓の高さは問題ないか確認するようにしてください。
なくせるお風呂パーツ:鏡
お風呂の鏡はかなり目立ちやすいですよね。
水道水と石鹸カスによる汚れがつくそうです。
鏡も汚れの目立ちやすさ、掃除のしにくさから無くす方が多いです。
汚れにくいコーティングがされているものはありますが、それでも汚れはついてしまいます。
洗面化粧台や別の鏡があれば十分と思える方は無くしたほうが掃除が楽になるのは間違いありません。
お風呂の鏡の掃除方法
中性洗剤をかけスポンジで擦る基本的な掃除方法になります。
壁の掃除もこまめにするような方は大変な掃除ではないかもしれませんね。
LIXILのキレイ鏡(防汚コーティング)は、クレンザーでコーティングが剥がれてしまいます。
もし頑固な汚れがついた場合はクレンザーでコーティングをはがし、自身でコーティングし直すことで元の状態に近づけることも可能です。
鏡が必要だけど、掃除に自信がない方はキレイ鏡を選んで大掃除などでコーティングをし直すような使い方がいいのかもしれませんね。
お風呂で鏡が必要になった場合の代用品
もし鏡を無くして不便を感じたときには、マグネット式の鏡を壁面につけることができます。
(クリナップの保温剤の入っている一部商品を除いてほとんどマグネット対応するはずです。)
鏡は掃除をすることを考慮して割れないタイプのものがお勧めです。
⬛︎商品
割れない鏡 ASF-8728MG(東プレ)
⬛︎サイズ
W285mm×D5mm×H870mm
⬛︎内容
標準的な新築の鏡と変わらないサイズ感で、これよりも小さいサイズのバリエーションもあります。
通常の鏡と比べ柔軟性があるため少々歪みが生じるのがデメリットですが、それを踏まえた上でも高評価な商品です。
なくせるお風呂パーツ:棚
シャンプーやリンスーなどを置くスペースとして、ご自宅のお風呂にも棚がついていると思います。
棚は水やシャンプーがたれてきたものを受けるため汚れやすい場所です。
ほっとくとすぐに汚れてしまいます。
また、棚は2~3段ついていることが多いので、掃除箇所も多いです。
シャンプーなどの置き場所は代用品で確保するのが掃除でラクする秘訣です。
お風呂の棚の掃除方法
毎日の掃除としては液垂れを流す程度です。お風呂から上がるときに時間を掛けずにやってしまいたいですね。
週1回のお掃除は浴室用中性洗剤にて洗うことが推奨されています。
お風呂の棚の代用品
私自身、いろいろ試した結果、収納はタオル掛けにぶら下げる方法がおすすめです。。
マグネット式でボトル自体が壁にくっつくタイプもあります。
スタイリッシュではあるのですが、バネや力の強弱で落下したときに割れてしまうことがありました。
実体験で我が家ではマグネット式で壁につけるタイプからタオル掛にぶら下げる方法に変えました。
⬛︎商品
詰め替えそのまま(三輝)
⬛︎内容
詰替用にそのまま取付るだけでOK。
浴室内にぶら下げた状態で使えるためとても便利。
タオルかけにぶら下げるか、シャワーフックにアームを使ってぶら下げることもできます。
ボトル内の清潔感などが気になっていた方にもおすすめ。
なくせるお風呂パーツ:風呂フタ・フタフック
お風呂のフタはお湯が冷めるのを防いだり、体洗い中の泡などが浴槽に入るのを防いだり、入浴タイムにモノを置くスペースとして活用したりします。
昔は巻きフタを自宅で使っていた記憶がある方も多いのではないでしょうか?
今は「組み合わせフタ」といって2枚の板を合わせて蓋します。
その2枚のフタを壁に固定するのが「フタフック」です。
巻きフタと比べると組合せフタはダントツで掃除がしやすいです。
でもフタフックも加えて一気に掃除箇所が増えるので、掃除に特化させるのであれば無しをオススメします。
風呂フタの掃除方法
毎日のお手入れはシャワー+スポンジ、週1回で浴室用中性洗剤でのお掃除が推奨されています。
強く擦ると傷がついたりするので注意が必要です。
風呂フタのメリット
削るかどうかの検討で知っておきたいのが風呂フタのメリットです。
自分調べですが、以下のような効果が期待できます。
- 断熱タイプのフタによる長時間の保温
→断熱フロフタの場合6時間後2℃しか下がらないようなものもある
- 蒸気による浴室内のカビの繁殖防止
- 蒸気による浴室内の汚れの拡散防止
参考URL:Lidea|やっぱりお風呂のふたは必要!「風呂ふた」のカビ掃除の方法とカビ対策|やっぱりお風呂のふたは必要!その3つの理由
上記のようなメリットがあるので、災害時に使えるようにお湯を残すような方は、浴室が汚れにくい環境でお湯を残せます。
家族の入浴時間にばらつきがあるような場合もかなりメリットがありそうですね。
風呂フタのデメリット
デメリットとまではいきませんが、掃除以外で思いつくことが1点あります。
新築住宅の湿度環境は乾燥しがちです。
加湿をするために湯舟にはったお湯での加湿をおすすめしています。
工務店で所有しているモデルハウスでは、加湿器一台では加湿しきれないため毎日浴槽にお湯をはることで乾燥を防ぎます。
そのため風呂フタを基本的に使わずに開けたままにしていただいたほうが理想的な湿度には近づけやすいです。
そういったことを考えると、ご家族の入浴時間のばらつきがある場合を除いて有効的に活用しにくいんじゃないかと・・・個人的に思います。
風呂フタはメーカーにて個別購入ができる
無しにしたけどやっぱり必要だと思った場合は、メーカーで別途購入することができます。
ネットから購入ができますし工務店でも購入できるかと思います。
工務店を通す場合、別途費用かかる可能性もありますので、ご自身でネットをつかって購入した方がお安いかと思います。
風呂フタフックの代用品
そもそもシャワー派ですので風呂フタフックは使っていませんが、マグネットで支えられるものがあります。
いろいろ増やしすぎると結局掃除量変わらなくなってしまうので、あまりつけすぎないようにしてくださいね。
⬛︎商品
マグネット風呂ふたホルダー(山崎実業)
⬛︎サイズ
W450mm×D70mm×H85mm
⬛︎内容
山崎実業の収納用品、タワーシリーズ。
キッチン周りでもお世話になっており、磁力は十分でかなり安定します。
お風呂に傷もつきにくく、風呂フタぐらいであれば十分な強度です。
なくせるお風呂パーツ:シャワーフック
シャワーフックなくしたら、シャワーどうするの?という疑問はまた代用品を活用します。
微妙な突起にたまる溝の汚れは歯ブラシで掃除をしたくなるようなスペースです。
掃除方法についてはわりと他と比べ制限がないと思うので割愛します。
シャワーフック無しにできるメーカー
2020年4月ごろに確認をした段階ではシャワーフックは外せないメーカーがほとんどでした。
現在、私が把握しているのはPanasonicとタカラスタンダードです。
タカラスタンダードの場合、マグネット式シャワーフックのオプションも用意されているため別途購入の必要がありません。
パーツを少なくするのは時代の流れなので、対応できるメーカーも増えてくるんじゃないかと思います。
つける場合に気をつけたい取手として使えないスライドバー
LIXILのフルフォールスライドバーは真上からシャワーが浴びられるシャワーフックです。
バーの上部のみ角度がついているため真上から浴びられるのですが、その分強度が足りないようです。
握りバーとして使えるものと使えないものがバリエーションされてますので事前の確認が必要です。
シャワーフックの代用品
マグネット式のシャワーフックを使うことで、掃除の際に取り外しができたり、使うときに好きな位置に移動させることができます。
こちらも嫁の判断で購入しましたが、夫婦ともに満足しております。
⬛︎商品
マグネットシャワーホルダー(東和産業)
⬛︎サイズ
W65mm×D43mm×H177mm
⬛︎内容
マグネットも強めで確実に固定できます。
素材自体もつやがあり掃除がしやすい感じです。
使用時にずらしても傷がついたことはありません。
とても使いやすいです。
なくせるお風呂パーツ:タオル掛け
最後のタオルかけです。
シャワーフック同様、溝に入った汚れなどは歯ブラシなどの掃除で少し手間に思います。
もし無くす場合は必要な道具の設置方法について検討の上、進めていくようにしましょいう。
タオル掛けの代用品
他のパーツと同様、マグネット式のタオル掛けを代用として使うことができます。
使いたい場所に移動できること、足りなくなった場合追加できることがメリットです。
入浴時と清掃時に使うものを分けて設置しても使いやすそうですね。
⬛︎商品
マグネットバスルームタオルハンガー(山崎実業)
⬛︎寸法
W280mm×D45mm×H50mm
⬛︎内容
マグネットの耐荷重は約1kg。
お風呂場のもの全部を1個にかけると落下の危険もあるので、入浴時と清掃時で分けて利用するのがおすすめ。
お風呂はパーツを無くして、マグネット用品で使い勝手をカバーする!
新築お風呂のいろんなオプション
お風呂は各メーカーによって特徴があります。
掃除が楽になったり、ちょっとお風呂が楽しくなったり、人によってはコストをかけても検討してもよいようなものをピックアップしました。
メーカー選びで参考にしてみてください。
お風呂でも信頼の節水力【エアインシャワー】(TOTO)
キッチンの節水に関する記事でもでてきました。
TOTOは水に空気を含ませて節水効果を高めるエアインシャワーというのが特徴です。
各メーカーで比較してもトップレベルです。
節水・エコ・節約に興味のある方は迷わず選んでもいいかもしれませんね。
頑丈だからお風呂掃除に気を使わない【キープクリーンフロア】(タカラ)
コーティングされた磁気タイルで、目地が少なく頑丈なのが特徴です。硬いブラシで掃除や車椅子で入れるぐらいの頑丈さ。
断熱材で外部の冷気を通さない上に、磁気タイルの特徴で熱が伝わりやすいためお湯をかけるだけですぐにあたたまります。
ボタン一つでお風呂を自動で掃除!?【床ワイパー洗浄・おそうじ浴槽】(TOTO)
床と浴槽の掃除をボタン一つで終わらせることができます。
床ワイパー洗浄はは水道水から生成したきれい除菌水を使うため実験では4週間掃除しなくても汚れがつかなかったようです。
お掃除浴槽は1ヶ月に1回補充は必要ですが、洗剤を使った掃除をしてくれます。排水から洗浄、お湯はりまでおまかせできるという・・・すごすぎ。
不思議な酸素のお湯【酸素美泡湯】(Panasonic)
ミクロの泡に酸素を加えており、お肌がしっとり、湯さめもしにくいそう。
自宅でもリゾート感を味わえるリッチなオプションです。
お風呂時間の優先順位が高い方はその他にもリラックスのためのオプションがありますので、いろいろ見てみるといいかもしれません。
新築で気をつけたいお風呂の計画やポイント
オプション以外に間取りやコーディネート上でも気にしたい計画やポイントなどがあります。
- お掃除を一番に考える場合は開き戸を選ぶ。
- カラーコーディネートは暖色を使ってあたたかさを演出する。
- お風呂の窓はデメリットが多い。
お掃除性は開き戸が一番ラク
1番お掃除がしやすい扉は開戸です。
理由はレール・パーツが少ないからです。
扉のレールの汚れはたまりやすいです。
特に折れ戸はスライドさせるため扉を走らせるレールが必要になります。
コストは安いのですが、このレール部分の掃除がめんどくさいです。
引き戸はレール部分が取り外しできるものが増えてきたのでお掃除性は改善されています。
ただ、コストが高くパーツを取り外しての掃除が必要です。
お掃除第一に考える場合は開戸を選ぶのが理想的かと思います。
暖色を使ったお風呂のカラーコーディネート
お風呂は肌を露出するため、寒く感じやすいです。
冬の寒さが長く厳しい寒冷地ではお風呂のカラーコーディネートは暖色をおすすめします。
色には寒色・暖色などの温度があります。
青や紫などの寒色は涼しく、赤やオレンジなどの暖色はあたたかく感じやすいです。
寒色を避けて木目調などの壁を選び温かみのある空間にしてみてください。
お風呂に限らずいろんな場所で利用できる効果です。
カラーコーディネートの効果についての記事を参考にしてください。
窓のあるお風呂はデメリットが多い。
お風呂の窓は気持ちがいいですが、私はデメリットが目立って見えてしまいます。
計画場所によっては素敵な空間になるかもしれませんが、デメリットを知っておかないと危険です。
- 壁と比べ断熱性能が下がるため寒さを感じやすい。
- 窓下部分の掃除が増える。
- 防犯性・プライバシー性が下がる。
寒冷地ならではかもしれませんが、やはり寒さを感じるはずです。
正直、おすすめできません・・・。
サッシ本体やお風呂用の窓枠などのお金も増えるので、お家づくりの夢の一つではない限りは無しで考えた方がよいかと思います。
まとめ:新築のお風呂は掃除とコスト考えてパーツを減らそう
- お風呂はパーツを減らして、コストを抑えながら掃除をしやすくするのがおすすめ。
- 足りない機能はマグネット式の商品でカバーする。
- メーカーそれぞれの特徴や減らせるパーツが違うためショールームでしっかり確認する。
- お風呂の扉は開戸が1番掃除がしやすい。
- お風呂の窓はデメリットがあるので、基本おすすめしない。
- カラーコーディネートであたたかいお風呂にする。
毎日使う場所だと思うので、お掃除・使い勝手などバランスを考えて計画していきたいですね。
お風呂以外でもコストダウンできるポイントはたくさんあります。
コストダウンについてまとめた記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
ここまでご覧いただきありがとうございました!
また別の記事もお家づくりに役立てていただけると嬉しいです。
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